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【国際】

緊縮スウェーデン、王女はハデ婚 2億円超、半分は税金

2010年6月20日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】ストックホルムで19日、スウェーデンのカール16世グスタフ国王の長女で、王位継承順位1位のビクトリア王女(32)と、スポーツジム元経営者のダニエル・ベストリング氏(36)=同(右)=との結婚式が行われた。

 同国では現国王の結婚以来、34年ぶりのロイヤルウエディング。

 国内では、市民と王女の結婚を歓迎する一方で、緊縮財政が続く中での250万ドル(約2億2600万円)もの結婚式費用の半額税金負担に、批判の声も出ている。

 2002年、王女が入会したストックホルムのジムで、ベストリング氏が担当のインストラクターになったのがなれそめ。同氏は人口約3000人の村出身で、父親は地方自治体職員、母親は郵便局職員だった。国王は当初、交際に反対していたが、長年にわたる交際に折れ、昨年2月に婚約が発表された。

 イエーテボリ大の世論調査では、王制存続派は6年前の68%から56%に減少する一方、廃止派は16%から22%に増加。高額の結婚式費用で国民の目はさらに厳しくなっており、王室は「ロイヤルウエディングで(見物の観光客による)旅行と土産の売り上げが増え、国への十分な見返りがある」と反論に躍起となっている。

 スウェーデンは1979年に、性別に関係なく第1子(長子)優先で王位を継承するように法律を改正した。

 

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