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株式会社アイエヌエイチ
株式会社ウェーブマスター
2009.01.28
 
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●今も「ゲームミュージック」な、元・後輩たち
   
鶴見: 今、ゲーム音楽を好きな人間ってのは、どういう人種なんですかね? 昔のゲームミュージックを好きなオヤジ層は、まあいるワケですけれど…それ以外の若い層にとって、ゲームミュージックってのは…?
   
細江: BGMになってる。
   
鶴見: 我々オヤジどもが体験した黎明期の「ゲームミュージック」は、まさにゲーム機のハードウェアテクノロジーが進化していくのと軌を一にして、音楽が進化していったワケで、そのあたりが面白かったんですけどね。
   
細江: テクノポップだったね。でも今は音楽もBGMで「有るのが当然」。
鶴見: そんな中で、あえて「ゲームミュージックを聴かせる」ゲームが、ビーマニであり、太鼓の達人であり…そして実は「iM@S」もそうですよね。
   
細江: うん、音ゲー。ダイレクトに音楽を聴かせる。
   
鶴見: で、iM@Sの楽曲をナムコの社内で作ってるのが…未来研や未来犬で知っていた、当時はペーペーだった人間だったりして──この間、カラオケで友達が「エージェント夜を往く」…例の「とかちつくちて」を唄った時に、作詞作曲が「NAMCO(LINDA AI-CUE)」とか書いてあって、むちゃくちゃビビリました(笑)。
   
細江: あと、佐々木マンも。
   
鶴見: そう「佐々木宏人」とか書いてあって、それもビビった。お前、「まにきゅあ団」のダンサー、佐々木マンだろー!?(笑)
   
細江: 佐々木マンは、(ナムコ)辞めちゃったけどね。会社が引っ越して、通うのが大変になったとか云って(笑)。
   
鶴見: そして、佐々木マンと一緒に、まにきゅあ団のダンサーをやっていた佐野電磁は、「DS-10」で、これまた「ゲーム機で音楽を聴かせる」ことに、別方向からアプローチしている。
   
細江: いまや世界のDS-10ですから(笑)。
   
鶴見: こうした方々が「細江慎治のDNAを受け継いでる」とか書くと、カッコよくないですかね?(笑)
   
細江: そんな(笑)。
   
鶴見: 状況的・歴史的には、そう見ても良さそうですがね。
   
 
KORG DS-10
「KORG DS-10」は、往年の銘機MS-10をデザイン・コンセプトとしながらもニンテンドーDSの可搬性と操作性を生かしたコンテンポラリーな楽器です。
THE IDOLM@STER
アイドル育成シミュレーション・ゲーム『アイマス』はアーケードから始まり、PROJECT IM@Sと銘打ったメディア・ミックスの中でシーンを彩ってきた。
 
 
 
 
 
 
   

 
●スィープ式「ゲーム作曲家に必要な条件」
   
鶴見: というワケで、これから細江慎治のDNAを受け継ぐ(笑)、スーパースィープのゲーム作曲家は、どういう人を採用しているんですか、社長?
   
細江: 経験者を入れるんじゃなく、ほぼ新入社員として入社してる。
最初に入った安井君ってのは、元々アリカ時代に面接して…たんだけど、自分らがアリカを辞めるから、その話はポシャって。その後でスィープになってから、熱烈なメールを送ってきたんで…じゃあしょうがねえなあ、と(笑)。
   
鶴見:  その他の方は?
   
細江: ネットを辿ってくるとか。人手が足りない時に、どっから現れた人間が、使えそうだったら(入れる)。
   
鶴見: 今は、人手は足りてるんですか?
   
細江:  足りて…ない。けど、使えそうな人じゃないと「応募してこい」とは云えない(笑)。
   
鶴見: ギャラクシアン3に佐宗さんを、F/Aにぢょんたん(相原)を、リッジに佐野電磁を引っ張ったような、「おメガネにかなう」人じゃないと抜擢出来ないというコトですか?
   
細江:  いやそこまでは(笑)。あの時は社内だったから、素性も相性も分かってたけど。
   
鶴見: 今の時代だと、例えばネット経由で作品を公開している人間と組む、なんてコトは有り得ますかね?
   
細江:   うーん…ゲーム音楽の場合、音楽が出来るだけじゃどうしようもないってこともあるし、ね。例えば携帯機とかの開発だとハードを操作するための低レベル言語(ここではC言語による開発環境を指す)が必要だけど…そのためのソフトウェア的概念を全く受けつけない人だと困る。
   
鶴見:  いわゆる「低レベル言語」ってのは、ハードウェアの知識も必要だから、操る人間には「高レベル」のスキルが必要とされますよね。音楽プラスアルファとして、ゲーム業界に向いたスキルがあってほしい、ということですかね。
   
細江: ウチは理系成分が必要かな。その代わり、音楽は完璧じゃなくてもいい。音楽が完璧だけの人は一杯いるから。
   
鶴見: 今、何をすれば「ゲームミュージックの最前線」に合流して、頭角を現すことができますかね? 若い人間が頭角を現しづらい、この時代に。
──例えば遙か昔、バイトの細江君がドラスピを勝手に打ち込んで頭角を現した「伝説」のように。
   
細江: 「頭角を現しづらい」ってのは、単にオヤジの見方で(笑)。例えばビーマニの曲をやってる若いコは、そっち系の人たちにはすごく売れてる。細分化されたコミュニティの中では「神」みたいな。分散しちゃってるからオヤジには見えにくいけど、カテゴリーごとに、新しい人が出てきて、自分の世界をガンガン築いてる。
   
鶴見: なるほど、流行歌の世界でも、昭和時代に生まれたような「国民的大ヒット」が、平成時代には生まれづらいようなものですね…って見方自体が、既にオヤジくさいですが(笑)。
   
細江:  それと、プロモーション的意味合いで、名の知れた人を表に出すことが多いだけで…。
   
鶴見:  出来る人間は、いつか頭角を現す…って考えるのはファンタジーですかね?
   
細江:  ファンタジー過ぎる…けど…不況だと伝説が生まれやすいから…逆にチャンスかもしれない。
   
鶴見:  今、不況をひっくり返すようなエポックメイキングな業績を打ち立てれば、圧倒的に伝説になれますものね。アリカ社長の西谷氏が、「ファイナルファイト」「ストII」でやったように。
   
細江:  もしくは、タイムマシンを作る!(笑)。
   
鶴見:  遙か昔に戻って、パジトノフ氏よりも先に「テトリス」を作ったり(笑)。
   
細江:  第1作目からTGM(テトリス・グランド・マスター)みたいな(笑)。
   
  (一同爆笑)
   
   

 
●スーパースィープ、絶賛活動中!
   
鶴見: スィープの新作について…というかですね、色々と謎なモノだらけじゃないですか? まず、「名鉄パノラマカー・メモリアルアルバム」って何ですか!?
   
細江: じゃあそれは八木ちゃんから。
   
八木: 名鉄の「パノラマカー」ってのが、12月26日でラストランなんですよ。パノラマカーと云えば、「ミュージックホーン」という、電車が駅に着くときに必ず流れるビープ音のような曲が、昔から有名なんですよ。それを曲にして、ニコニコ動画にアップしていたのが「わんかっぷP」さん。初音ミクの職人さん。
   
鶴見:  ニコニコ動画に「MAD」や「演奏してみた」「歌ってみた」なんかで、光るモノをアップロードしていた人間を、スカウトしたということですか?
   
細江: いや。そもそもは、著作権的な問題が色々と…(テクニク)ビートは特に、ナムコ音楽なんで…。
   
八木: 三原さんが「何しとんねん!」と(笑)。
   
細江:  じゃあ、それを承認出来る形に直してくださいと。
   
八木: それで、わんかっぷPさんは、曲も書けるし暖かい絵も描けるということで、お付き合いが始まった、と。
   
細江:  うん。それが原因だから、先をどうするかってのは考えてなかった。
   
鶴見: なるほどねえ、それで「名鉄パノラマカー」なんですか。
   
八木:   「パノラマカー」は、名古屋組が集まってるんですよ。わんかっぷPさんも名古屋、唄っている「織姫よぞら」さんも名古屋…そして、細江も下呂(岐阜県)だから名古屋に近い、と(笑)。
   
鶴見:  そこに繋がりを見いだしますか!(笑) フリーダムwww じゃあ、「スクリームの人」もニコ動つながりなんですね、わかります。
   
八木:   「ヴァイオリンで弾いてみた魔界の調べ/スクリームの人」は、私が好きなんで。
   
鶴見: それは聴いたことがあります。というか、自分は「歌ってみた」に歌唱をうpってる人なんで(笑)、「歌ってみた」「演奏してみた」は、割と聴くんですよ。あれ、いいですよ、わかります。 ──それよりも! 「はにい いんざ すかい」(1988年・FACE)! PCエンジンで発売になったゲーム自体はもちろん知ってますけど…なぜ今「はにい」なんですか!?
   
細江: 思い出のゲーム。あのゲームって結構インパクトあったんで、覚えてたの。PCエンジン自体も最初っから色々関わり深かったし。だから「『はにい』しかない!」と。
   
鶴見: わかりません><
そもそも「はにい」は自分の関わったゲームじゃないですよね?
   
細江:  「はにい」のことを探っていったら、いつも仕事してる齋藤さんて人が元FACEの人だったり…。
   
鶴見:  その人の伝手で?
   
細江:  齋藤さんは「はにい」には関わってなかったらしいけど(笑)。っていうか、それが判ったのは、CDを作るって決めた後だったけど(笑)。
   
鶴見:  全く関係ないじゃないですか! …つまり…「思いつき」?
   
細江:  そう、思いつき(笑)。名作は世に残さなきゃいけない、と思って。「はにい」はイイ!
   
八木:   思いつきなのに、元の曲を15曲+アレンジを10曲も(笑)。
   
細江:  面白がってやってるのは自分だけかもしれないけど(笑)。元FACEの齋藤さんも、「先輩の曲だから」と、快くアレンジを引き受けてくれた。
   
鶴見:  もう、力が入りまくりですね。
──じゃあ、「名作は残さなきゃ」シリーズは、まだまだ続く?
   
細江:  続く続く(笑)。「●●●●●の野望」とか。
   
鶴見:  wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぱねえwww
   
細江:  ラスト1枚の、「リッジレーサー6 ダイレクトオーディオ」は、5と7は出てるのに6が出てないから…止まっていた企画を色々とクリアにして…。
   
一同: よっ、敏腕プロデューサー!(笑)
   
  (一同爆笑)
   

 
●「GA-CORE」+「スーパースィープ」=?
   
細江: スィープレコードは、大きい会社じゃたぶん出来ない「掘り起こし」を、今後もがんがんやるから。
   
八木: ナムコ物は、唯一復刻をやり残しているから、ぜひやりたい! …やれるタイミングがあれば。
   
鶴見: なら私は、「BEEP」のソノシートの復刻を希望しておきますよ。「ex.氷水芋吉」として(笑)。
   
細江: 個人的には源平(討魔伝)やってほしいかな。アレンジも「俺にやらせろ」(笑)。
   
鶴見: 面倒なことを専任の八木ちゃんに任せて、面白いことは「俺にやらせろ」というスタンス、だということでよろしいですか?(笑)
   
細江: よろしいです(笑)。
   
  (一同、一人を除いて爆笑)
   
八木: うーんうーん…(苦笑)。
   
鶴見: 色んな物が歴史に埋もれてしまう前に…当時の生き証人の脳味噌がジジイ化してしまう前に、早く・大至急・早急によろしくね、八木ちゃん。
   
細江: 切り捨てられる前にやらないとね、八木ちゃん。
   
八木: うーんうーんうーん…(苦笑)。
   
細江: それで、GA-COREにゲームミュージック好きが集まるんだったら、皆んなが「何を求めているのか」を知りたいかな。自分じゃない感性で「これがどうしても欲しい!」ってのを。
   
鶴見: 「『はにい いんざ すかい』がどうしても欲しい!」的なレベルのモノですね。
   
細江: 有名どころでは「たのみこむ」「復刊ドットコム」みたいな、ユーザーの要望を吸い上げるところはあるけれど、GA-COREが、そのコア版、コアユーザー版みたいなものになれば…ウチで対応出来るのは、やりたい。
   
鶴見: このインタビューに対するアンケートで「このCD化希望」「復刻希望」とかを募りましょうか。最初は集まる声も少ないけれど、継続していけば、ナイスな声が聞けるかもしれませんね。
──声が集まったら、八木ちゃんよろしくね。
   
八木: うーんうーんうーんうーん…(苦笑)。
   
鶴見: そもそもプロデューサーの八木ちゃんは、「コアの本流」じゃないですか! ゲーメスト→秋葉原トライタワー→サイトロン→スィープ! まさに王道! 八木ちゃんなら出来る! 八木ちゃんがCD化出来ないものは、他の誰にも無理!
   
八木: GA-COREさん、よろしくお願いします。お願いの意味を込めて、コミケで配布した「アルカナハート2」CDの試聴盤を、GA-COREさんのプレゼント用に確保しましたから(笑)。
   
鶴見: そんな八木ちゃんを手足のように使って、ナイスなCDを出してくださいね細江さん(笑)。
   
細江: GA-COREには、名前に負けない「コアっぷり」を発揮してくれる、いいサイトになってくれるのが、いちばんいいよね。せっかく中古流通もあるのなら、埋もれてる商品を掘り起こして、セレクトして提示してくれるとか。さっきも云ったけど、それでスーパースィープがコラボってやる、ってのも出来るから。
   
八木: 「はにい」も、実は当時サントラが出ているんですよ。それを復刻するだけだったら誰でも出来るけど、そうじゃなくて、面白いものとして作り直したい。まあアレンジ10曲はやり過ぎかもだけど(笑)。
   
鶴見: どこまで世間の要望があるのか?というのが、GA-COREによって見えてくれば、中古盤と、アレンジ入り新譜が共存共栄出来る、ということですね。
   
細江: GA-COREが、その受け皿になってくれれば。
   
鶴見: 「細江慎治をインスパイアする受け皿になれ!」と?
   
細江: 「なれ!」と(笑)。
   
  (一同爆笑)
   
  2008年12月25日 株式会社スーパースィープにて
       


お・ま・け

毎回インタビューの最後に細江氏おすすめCDをご紹介!
はらいそ
細野晴臣&イエロー・マジック・バンド


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