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株式会社アイエヌエイチ
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2009.02.18
 
「古川節」のルーツは?
伝説のバンド「コナミ矩形波倶楽部」の結成

>> 1/4回から読む <<
 
古川もとあき

作曲家。1986年にコナミ入社後、『グラディウスII』『A-JAX』『ゼクセクス』など数多くのゲームミュージックの作曲を手がけ、ゲームミュージック系バンドの先駆け的存在である「コナミ矩形波倶楽部」のリーダーも務める。2003年にコナミ退社後、フリーの作曲家・アレンジャーとなり、ゲームミュージック以外の分野でもさまざまな楽曲・CDをプロデュースし、ライブ活動も精力的に展開中。

●「古川節」のルーツは?
   
  CD制作の仕事に専念するため、住み慣れた地元神戸を離れて上京(=異動)した古川氏。これが後にゲームミュージックバンド「コナミ矩形波倶楽部」の結成および活動の契機にもなろうとは……。
   
鴫原: 古川さんが作られる曲には、「古川節」とも言うべき独特のメロディ・コード進行が随所に出てきますよね。ご自身の作風を確立した要因は、普通の「ミュージック」ではなくて「ゲームミュージック」という、ある種の制約によって作り出されたのでしょうか? それとも、元々自分で持ち合わせている個性が生み出したものなのでしょうか?
   
古川: よく皆さんから「古川節」などど言われますが、これはコナミでゲームミュージックを作るようになる前から自分の中で持ち合わせていたものだと思っています。
   
鴫原: そうだったんですね。ところで、コナミ入社する以前の音源などは何かお持ちでしょうか?
   
古川: はい、もちろん今でも残ってますよ。あらためて聴くのはちょっと恥ずかしいですけどね(笑)。ちなみに私のホームページにアップされている音源は、すべて入社する前に作ったアマチュア時代の音源なんですよ。(音源はこちらから聴けます)
   
鴫原: そのような「古川節」が堪能できる作品のひとつに、1991年に登場したアーケードゲームの「ゼクセクス」があるかと思います。当時のCDの帯を見ますと、「たった一枚のCDが、ゲーム・ミュージックの歴史を変える……」とキャッチコピーが書かれていますが、これは古川さんをはじめ、他のサウンド制作スタッフ渾身の自信作というアピール的な意味もあったのでしょうか?
XEXEX(ゼクセクス)
原曲がまるで生演奏のように聞こえるリアルなBGMの数々は、当時のメーカー・ジャンルを問わずどの作品にもない斬新なものだった。サンプリングを使用した個性的な効果音も印象的な本作品は、「歴史を変える」の看板に偽りなしの名盤だ。
   
古川: ええ。もっとも「ゼクセクス」に限らず、どのタイトルでも自信作のつもりでいつでも曲やCDを作っていましたけどね(笑)。でも、実際この作品については特に自信があったように思います。私を中心に、他の作曲スタッフもみんなレベルが高かったからこそ、あれだけの作品が出来上がったのだと思いますよ。
   
鴫原: もう発売から随分と時間が経っていますが、今でもこうして誇れるお仕事があるなんて実に素晴らしいですね。
   

 
●伝説のバンド「コナミ矩形波倶楽部」の結成
   
鴫原: ご自身がリーダーも務められたバンド「コナミ矩形波倶楽部」結成のきっかけは何だったのでしょうか。また、最初にバンドをやろうと思いついたのはどなたなのですか。
   
古川: 当時サウンド室長だった福武(茂)さんの発案です。私を含め、ちょうど社内には楽器の演奏ができる人間が何人かいたこともありましたからね。実際に結成することができたのは、おそらく福武さんが「ゲームミュージックを演奏してCD化する」という夢を以前から持っていて、いつかそれを実現させたいという思いがあったからではないでしょうか。
   
鴫原: バンド「コナミ矩形波倶楽部」として本格的に活動するようになって、ご自身の仕事環境などは何か変化しましたか?
   
古川: 自分の仕事がやや芸能チックなものになっていったでことでしょうか。ライブを始めたのをきっかけにして、一部の人からは「コナミの広告塔」なんてことまで言われましたからね(爆笑)。
   
鴫原: 後に複数のゲームメーカーのバンドが一堂に会したライブ「ゲームミュージックフェスティバル」が開催されることになりますが、最初にやろうと言い出したのはどなたなのでしょうか? もしや古川さんご本人なんてことがあったりして……。
GAME MUSIC FESTIVAL'92
1992年8月22~23日に日本青年館で開催されたゲームミュージックフェスティバルのライブ曲を収録した数少ないCDのひとつ。この作品には「ゲーマデリック」(データイースト)、「ZUNTATA」(タイトー)、「ALFH LYRA」(カプコン)、「S.S.T.BAND」(セガ)の4組の曲が収録されている。
   
古川: いえいえ、私ではないですよ。誰が発起人なのかまではちょっとわかりません。
   
鴫原: では、最初に「コナミ矩形波倶楽部」にライブ出演の打診があったときは積極的に参加したいと思われましたか?
   
古川: ええ。とても楽しそうに思えたので、積極的に参加したいなと思ったように記憶しております。
   
鴫原: 古川さんご自身は「ゲームミュージックフェスティバル」に1991~1995年まで参加されているようですが、実際に出演してのご感想はいかがでしたか? お客さんの反応なども合わせて教えてください。
   
古川: いやあ、楽しかったです!本番はもちろんですが、リハーサルも含めてそれはもう楽しいライブでしたね。なんだかバンドマン時代に戻ったような気分でした。ゲームミュージックのアレンジを演奏しつつ、私のオリジナル曲も演奏しちゃいましたからね(笑)。実際には、ゲームミュージックのアレンジ曲のほうがお客さんのボルテージは高かったように思いますけどね。
   
鴫原: 古川さん自らが「楽しかった」と仰るのですから、きっと素晴らしい演奏をなさっていたのでしょうね!本来なら、ここで「フェスティバルの模様は『○○CD』に収録されています!」などとCMできればよかったのですが、残念ながら当時の「コナミ矩形波倶楽部」が出演したときのCDやビデオがオフィシャルで商品化されていないんですよね。嗚呼、こんなことなら私も仕事の予定なんかキャンセルしてフェスティバルを見に行けばよかったなあ……。
   
 
=追記= 2009.02.20
お客様より情報をいただきました!
以下のCDにGAME MUSIC FESTIVAL'92の模様が一部収録されているそうです。
コナミ・オールスターズ1993
GAME MUSIC FESTIVAL'92より、・IN THE WIND(グラディウスIII) 、 ・風の贈り物(出たな!!ツインビー) の2曲 を収録。 1992年12月24日発売
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部 BEST Vol.1
GAME MUSIC FESTIVAL'92より、風の贈り物(出たな!!ツインビー)を収録。
1997年12月22日発売
他にも、矩形波倶楽部のライブ音源が収録されているCDがあります。
こなみ すぺしゃる みゅ~じっく千両箱
抽選当選者を招いてのスタジオライブ全7曲収録
1989年12月21日発売
コナミ・オールスターズ~千両箱 平成四年版~
91年に東京・天風会館で行われたホールライブ全12曲収録
1991年12月21日発売
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部 BEST Vol.2
初代千両箱収録のスタジオライブから2曲再録
1998年9月4日発売
KONAMI GM HITS FACTORY II
初代千両箱収録のスタジオライブから1曲再録
1993年10月21日発売
   
       
  次回はフリーの作曲家として独立した後のご活躍内容や、今後の展望などについて語っていただきます。乞うご期待!

★次回 古川もとあきインタビュー4/4回 は、2009.02.25公開です
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