小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルが、14日午後、落下地点のオーストラリアの砂漠で無事回収されました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、14日午後、研究者など10人がヘリコプターで落下地点に到着し、「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルを回収したということです。
「接近すると銀色に輝くアルミでできたインストラメンタルモジュールが見えてきた」(回収に同行したJAXA・國中 均 教授)
回収後、カプセルを確認したところ、破損や異常はなく、中には地球からおよそ3億キロ離れた、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性があります。
今後、カプセルは、17日にチャーター機で日本に向けて出発し、翌18日には日本に運び込まれる予定で、JAXAでは、砂が入っていた場合は、数か月かけて「イトカワ」のものかどうかを確認したいとしています。(15日01:23)