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株式会社アイエヌエイチ
株式会社ウェーブマスター
2008.12.24
 
ダウンロード展開への挑戦
ファンだからこそコンポーザーの活動をフォローしたい
ファミコン20周年~レジェンドBOX
サイトロン退社~ユーブックへ
GA-CORE オープン前夜
GA-COREの野望
「G」「A」に込められた意味とは……?

>> 前編から読む <<
 
株式会社ユーブック 代表取締役社長 大野善寛
 アルファレコードの宣伝部を経て、伝説の「¥ENレーベル」に関わり、同社「G.M.O.レーベル」の制作に関わるようになる。その後、「G.M.O.」を主宰した小尾一介氏が中心となって「サイトロン・アンド・アート」が設立され、大野氏もここに移籍する。2001年にサイトロンは分社、「サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社」が設立され、大野氏が社長に就任。以降「サイトロンレーベル」を継承することになった。2006年に、サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社は株式会社ハピネットの音楽事業部門として吸収される。2007年3月、株式会社ユーブックの代表取締役社長に就任。

●ダウンロード展開への挑戦
   
罰帝: では、前回に続き、後期のサイトロンの展開から振り返ってみたいと思います。ゲームと声優さんの関係が密接になってゆく流れの中で、アニメやラジオドラマの商品展開が強くなっていったところまでお聞きしましたが、この時期のサイトロンはインターネットを使った「配信」にも乗り出していましたね?
   
大野: そうだね、サーバの構築も大変だったし、ネット上で代金を決済するシステムも整備されていなかった時代だったので、大変苦労しました。
   
安藤: その頃私はオーディオ作品の制作からは離れてWebデザインなどの制作をメインでしていたのですが、ECサイトの構築や運営など、初めてのことばかりで大変でしたね。物販とダウンロード販売を同時に決済させるようなしくみなど当時無かったので…。全然家に帰れなかったですよ…(泣
   
罰帝: それまでの「ゲームミュージック」中心のお客さんとは違うユーザー層をターゲットにする面での苦労などはありましたか?
   
安藤: ユーザー層の違いという意識はあまりありませんでした。ゲームボイスも声優さんがどんどん登場してくるようになって、フルボイスがあたりまえになっていった時代の流れというか…。むしろ問題は決済とダウンロードでした。そこまで行くと単純にページを作って公開するレベルの話じゃないですから。
   
罰帝: 当時はDRMなどのセキュリティも、あまり認知されてなかったと思いますが……
   
大野: メーカーさんとの契約交渉のときも、配信してもコピーされてしまったらどうするのか? など、説明するのが難しかったですよ。現在では「着うた」なども一般化して、「ダウンロードで音楽やボイスを買う」という概念が広まっていますが、あの時期に他社に先駆けてひととおりのEコマースの運営を体験できたのは、現在の業務に活きていると思います。
   

 
●ファンだからこそコンポーザーの活動をフォローしたい
   
罰帝: サイトロン後期にはゲームミュージックにこだわらない展開も多く、個人的には「O.M.Y.」がサイトロンから発売されたことが特に興味深かったですね。
   
安藤: その話につながるには、ひとつ大きなきっかけがあるんですよ。私は元々、細江(慎治)さんの作品が大好きで、いつか細江さんと一緒に作品を作りたいと常々思ってたんですが、細江さんがナムコを退社された事を聴き、早速連絡をとらせていただきました。そして、コンポーザーに焦点をあてたゲームにしばられないオリジナルアルバムを作りたいという企画で制作したのが「escape goat」でした。
   
罰帝: それで『ストリートファイターEX』のシリーズ展開に?
安藤: そうですね。「escape goat」の収録曲をゲームにも収録するという流れでした。
   
罰帝: そして、ゲーム以外の細江さんの活動もフォローする方向になると。
   
安藤: ええ、これも私の細江さん好きが高じてトルバドール(細江氏主宰のインディーズレーベル)の作品を全国流通にのせたいというところから、「O.M.Y.」や「まにきゅあ団」もそこで出てくることになりました。
   
escape gort
/細江慎治・佐宗綾子・相原隆之

過去担当作品をモチーフした完全オリジナル曲で構成された作品。 3名共同制作曲のcircle gameはCD-EXTRA仕様でPVも収録されている。96年発売。
大野: 「O.M.Y.」に関してはサイトロンの発売ということもあり、アルファミュージック含め関係者にお墨付きをもらいました。
   
罰帝: !! ……そういえば、YMOのCD-ROM作品「セルフ・サーヴィス」も制作がサイトロンで、細江さんが関わっておられましたね! なんか今いろいろ脳内でつながりました!
   
大野: そういうことです。思えば細江さんには無理ばかり言って来た気がするなあ~。
   

 
●ファミコン20周年~レジェンドBOX
   
罰帝: さて、いよいよ、当方がお世話になっていろいろアレな企画盤を作らせて頂いた時期に入るわけですが……
   
大野: 「ファミコン20周年シリーズ」がきっかけだよね。サイトロンがアーケードのゲームミュージック中心でやってきたので、家庭用ゲームの集大成的なものを残しておきたかった。でも、社内スタッフだけでは知識が足りない。社内事情的にはアニメ関係の仕事も増えていて手が足りなかったこともあったね。
   
罰帝: それに対を成すように、アーケードの総集編的な企画「レジェンドBOX」も動き出していて、さらに志倉(千代丸)さんが5pb.社を立ち上げる前後ですよね。
   
大野: そういったもろもろの事情が重なって、社内の制作ラインが手薄になってしまったタイミングだった。
   
罰帝: なるほど。おかげさまで「B級評論家」から「制作者」側に踏み込むことができて、声をかけて下さった八木さん(現スーパースィープ社所属プロデューサー)にも本当に感謝しています。
レジェンドオブゲームミュージック
プレミアムBOX

初CD化音源、初復刻音源、再編集音源など全70ゲーム600トラック以上!CD8枚とDVD1枚の全9枚組。
2009年1月13日まで プレゼント企画実施中!
   
大野: 君のマニアックな企画を八木がまとめるのも大変そうだったよ(笑)
   
罰帝: ……でしょうね(苦笑) 個人的には「G.M.O.クリスマスソングス」を復刻してください! って八木さんの机の横でしつこく言ってたらホントにやってくれたのがかなりうれしかったです。
   
大野: それは、アルファミュージックとの調整は僕も手伝った記憶があるね。ちょうどクリスマスシーズンに向けて「出すなら今しかない」という流れで復刻できたはずでした。
   
罰帝: ぶっちゃけた話、当方が企画したアレコレって……その、若干伺いづらいんですが、儲かりました?
   
大野: 少なくとも「コンシューマーBOX」は黒字だったはずだよ? 他は…(苦笑)
   
罰帝: だいたいわかりました(涙)
   

 
●サイトロン退社~ユーブックへ
   
罰帝: その後、サイトロンレーベルの吸収から大野さん退社までの流れを教えてください。
   
大野: 会社が新しくなって自分のできることは終わったと感じたのが一番大きかったです。退社後には映像関係の会社に再就職をする予定でした。ところが、この時にポニーキャニオン時代の先輩かつ、雲の上のような名プロデューサーから「大野チャン(業界ノリ全開)今何してるの?」と声をかけられまして、その方が社外取締役を務めるユーブックに誘われました。
   
罰帝: 急展開ですね!
大野: Eコマースのサイトをやっていた経験も買ってくれたし、これまで自分が深く関わってきたCDやDVD、ゲームを販売する会社ということで、作る立場から売る立場へ変わることで、今までの経験を活かして何か新しい事が出来そうと思いました。。それで2007年3月に、この株式会社ユーブックの代表取締役に就任しました。
   
罰帝: 流通がなければ商品の流れが止まっちゃいますからね。
   
大野: これからは、好きな人たちの集まるコミュニティーが強くなる! と考えていたところもあり、当初から物を販売するなら特徴のあるお店・他にはない魅力的なものを販売したいと常に考えていました。
   
       
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