潮崎豪にキングコングニードロップを食らわす真壁刀義(上)=大阪府立体育会館で
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◇新日本プロレス大阪大会
IWGPヘビー級王者真壁刀義(37)が“絶対に負けられない戦い”を制し、初防衛に成功した。ノアのエース・潮崎豪(28)との対決は、20分を超える大熱戦。最後はトップロープからのキングコングニードロップで外敵を退治した。この試合はサッカーW杯の日本−オランダ戦と同時間帯に行われたが、会場を埋め尽くした5500人は新日本−ノアの頂上決戦に酔いしれた。
ベルトを腰に巻き、したたり落ちる汗をペロリとなめながら、真壁が吠(ほ)えた。
「今サッカーやってんだろ! オレにとってな、絶対に負けられない戦いだったんだよ。分かるか、オイ! オレ、うまいこと言うだろ」
サッカーに負けない熱いプロレスをやってやる−。日本−オランダのキックオフから遅れること37分。新日本−ノアの頂上決戦のゴングが鳴った。超満員の会場はブブゼラ応援団に負けない、耳をつんざく大マカベコール。熱気ムンムンだ。
声援に応えるように真壁は大暴れ。潮崎との肉弾戦を、20分にわたって繰り広げた。最後はトップロープからのキングコングニードロップでジ・エンド。「お前ら気分は最高か? 最高ならそれでいいんだよ」。“真壁節”でファンに感謝した。
13年目でようやくつかんだIWGPのベルト。「こんなところでつまずくわけねーだろ。オレはな、好きなようにやらせてもらうぜ! 次はひざ小僧(中邑真輔)でいいよ」。言いたい放題の雑草王者。この男、しばらくベルトを手放しそうもない。 (森合正範)
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