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チルドレン脱せず…ゆかり氏、復活へ親頼み
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ニコニコ動画で竹中平蔵元総務相との生対談した佐藤ゆかり氏
Photo By スポニチ |
第22回参院選(24日公示、7月11日投開票)では、小泉政権下の05年衆院選で初当選し、その後、議席を失ったため鞍替えして立候補する元「小泉チルドレン」も多い。かつて「料亭に行きたい」などの発言で物議を醸した杉村太蔵氏(30)はたちあがれ日本から、「ゆかりたん」の愛称で話題となった佐藤ゆかり氏(48)は自民党から、ともに比例代表で出馬予定。選挙戦はそれぞれ、“親離れ”と“親頼り”の正反対の様相を呈している。
佐藤氏といえば09年の衆院選前、岐阜1区の公認をめぐり「支部長は私」などと主張し、野田聖子元郵政相との公認バトルの印象が強く、参院とのイメージはまだ薄い。陣営も「知名度はある程度あっても、鞍替えしたことを知らない方が多い」とぼやく。
東京5区から出馬した09年衆院選は落選。その際に獲得した約12万票をベースにさらなる上積みを目指し、全国各地の党支部や支持団体を回っている。都内の本部事務所以外にも、岐阜市内に後援会事務所を設け、“過去票”の再掘り起こしにも躍起になっている。
有権者への浸透を図るため、陣営が頼るのはやはりチルドレンの生みの親、小泉純一郎元首相だ。「選挙まで時間がないので難しいかもしれないが、戦略の1つとして応援はありえない話ではない」(選対関係者)と期待を抱く。小泉元首相とともに郵政民営化を推進した竹中平蔵元総務相とも、インターネット上の動画サイト「ニコニコ動画」で生対談を行うなど、依然、“小泉ブランド”頼りの面は隠せない。
夏の参院選には、複数の小泉チルドレンが鞍替えする。あるチルドレンは「(かつて小泉チルドレンと呼ばれた候補者は)自分に知名度があると勘違いしている」と苦言を呈した。また党関係者も「どの元チルドレン候補も当選するには厳しい状況」と指摘している。
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