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『殺人事件被害者数ランキング』から考えるポスト資本主義。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
4.3
1,242
2010年6月19日 15:42

47都道府県の中で、一番「他殺率」が高いのは、どの地域なのだろうか?
GNH=国民総幸福量をこれからの国づくりの指標にしたいとう政治家の皆様には見逃せないデータである。

北陸3県には、殺人事件が起こりにくい風土があるのだろうか?そういう視点で調べてみると、NHK文化放送研究所「現代の県民気質」より抜粋された「都道府県民の信仰」というデータが見つかった。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7770.html

都道府県民がどのような宗教・宗派を信じているか、またその合計値として信仰をもっている人の比率を示したもので、信仰を有している者の全国平均(都道府県の値を人口比で加重平均したもの)は31.2%とある。

その中で特筆すべきなのは、都道府県別他殺率ランキングで下位を占めていた北陸3県が突出して信仰率が高いことである。
全国一位は、福井県の58.0%。富山県は、49.3%。石川県は、43.7%と軒並み高く、全国有数なのである。他に、広島県や長崎県の信仰を持っている比率が高いのも特徴的だが、被爆という特殊な体験を経た上での結果であると考えられるので・・・日本の一般的歴史の中で一番深く信仰が根付いているのが北陸3県と言える。

一方で、一番信仰が薄い都道府県は、沖縄県の7.8%。信仰と他殺率を直接的に結びつける論拠を持ち合わせてはいないが、このデータを比較する限り・・・突出して信仰の厚い地域では、殺人事件が起こる率が低い。

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