食酢流し車両消毒 高千穂、熊本県境

(2010年5月30日付)

 宮崎、熊本両県は口蹄疫の新たな防疫強化策として、高千穂町との県境、熊本県高森町の国道325号のループ橋にある消毒ポイントで、通行車両すべての消毒を実施するために、路面に消毒液を流し始めた。

 農業用タンク(500リットル)を4基設置し、配管を伝って6カ所の出口から約250倍に希釈した食酢が道路に流れ出る仕組み。高千穂町の職員らが手作りした。両車線は長さ10メートルにわたって常時、食酢でぬれている状態となっている。

 現場は坂道のカーブ。両車線ともに「スリップ注意」などドライバーに減速を促す看板を設置しているが、特に高千穂町方面に向かう車は下り坂で見通しが悪く、「スピードの出し過ぎなど通行には十分気を付けてほしい」と担当職員は呼び掛けている。

【写真】通行車両すべてを消毒するために設置された希釈酢が流れ出る配管