科学万能主義が呼ぶ不幸

2010-06-18 21:25:26 Theme: 考えてること
僕はホメオパシー療法を受けているのだけど、ホメオパシーのことをネットで調べると批判しか出てこない、ということを鍼灸師の友達に話したら、

「針も漢方もみんなそうだよ。科学じゃないものは。」

そういうことなのだな。科学万能主義がいかに世の中を支配しているかということをこんなところで実感した。

ホメオパシー批判の要旨は、たいがい「その効果が科学的に証明されていない」ということ。それはある一面からの見方にすぎない。「効果がない」ということにはならない。

だけど、「科学的に証明されていない」と言われると「ああ、インチキなんだ」と思う人はおそらくたくさんいる。それはあまりにも偏狭なものの見方だ。狂信的だと言っていい。でもそういうふうに考えるように訓練されちゃってる。

ひどいものになると、ホメオパシーは「ニセ科学」だなんて言ってる。ホメオパシーが科学だなんて誰が言っただろう?「ニセ科学」だなんて言っても、何も語っていないに等しい。でもそう言われて「なんだ、マガイモノか」と思う人もいるだろう。悪意に満ちた言葉だ。

(もっともこれは、ホメオパシーの側が科学的なのだという態度を取ろうとしたために科学の側から糾弾されたのかもしれない。)

科学を信奉するのはかまわない。だけど、それはひとつのものの見方である、他にもものの見方はある、ということを知らないというのはとてもまずいことだと思う。西洋医学以外の医療が否定されるという事実だけを見ても。

Comments

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1 ■No Title

まああれだよね。
えてして「科学で証明できないもの」というのは、
「科学で証明できるものより力がある」という間違った認識を生みやすいから、警鐘は必要なんだと思うんだよね。
私は常に、「科学で証明できないもの」の頭に「今の」をつけるようにしています。
奇跡だろうがなんだろうが、物事には原因があるのだ!
どーでもいー

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