検査の牛は陰性 えびの清浄性確認

(2010年5月30日付)

 農林水産省は30日未明、宮崎県えびの市で行った清浄性確認検査で、検体を採取した牛の飼育農家155戸について、抗体検査ですべて陰性を確認したと発表した。

 また、県家畜改良事業団(高鍋町)で飼育している種雄牛49頭のうち1頭が口蹄疫の症状を示し、東国原知事が28日に「近日中の速やかな殺処分」方針を示していた問題で、県は埋却地の確保と掘削が29日までに終了せず、殺処分は30日以降にずれ込む見通しとなった。

 県は29日までに、同事業団敷地北側で埋却用地を確保する作業に着手。周辺住民への同意取り付けに時間を要したため、作業が終わらなかった。

 一方、西都市に避難している主力の種雄牛5頭は、1週間の予定だった経過観察を6月4日まで延長。28日も検体を採取して遺伝子検査を行っている。