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種雄牛1頭に症状 知事49頭殺処分の方針
(2010年5月29日付)
東国原知事は28日、国に殺処分を回避するよう求めていた県家畜改良事業団(高鍋町)の種雄牛49頭の中に感染症状が見つかったことを県議会全員協議会で明らかにした。その上で49頭について「近日中に速やかに殺処分する」との方針を示した。
知事は「緊急に入った情報を報告させていただく」と状況を説明。「多くの、残してほしいとの強い要望を受けている中、極めて残念だが、法に従って処理させていただく」と沈痛な表情で語った。
県口蹄疫防疫対策本部によると、症状が出たのは1頭。水疱(すいほう)ができるなど口蹄疫の典型的な症状が確認されたという。
同事業団では14日に肥育牛の感染疑いが判明。同じ敷地内で飼育されていた種雄牛49頭について、県は肥育牛とは管理者が異なるため殺処分対象に当たらないとの考えを持っていたが、国は認めず、殺処分を決定した。県はその後も殺処分せず、特例による救済措置を求めていたが、国は早期処分を促し、東国原知事も27日、「順番がくれば49頭も殺処分することになるだろう」と述べていた。