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西都市が共同埋却提案
(2010年5月28日付)
口蹄疫問題で西都市の橋田和実市長は27日、県庁を訪れ、政府・現地対策チーム本部長の山田正彦農水副大臣と会談した。この中で、橋田市長はワクチン接種後に殺処分する家畜の埋却について、市内に共同の埋却地を確保し、農場ではなく、埋却地に移動させてから殺処分する提案を行い、理解を求めた。
市によると、ワクチン接種の対象となる発生農場から半径10キロ圏内の牛と豚は約1万6千頭(198農場)。埋却用地を持たない農家(大規模経営を除く)などを対象に、市が牛、豚別に共同埋却地を確保し埋却する考え。埋却地に移して殺処分するため、人手が掛からず作業が効率化するという。少頭飼育の繁殖農家から出されていた「自分の所で殺さないでほしい」との要望にも配慮した。
また、殺処分に当たる人員確保策として、農場を解雇された人などを県に雇用してもらうことなども求めた。
会談後、橋田市長は「(一連の要望に対し)副大臣も納得していた」と述べた。
■消毒徹底求め西都市が文書
西都市口蹄疫対策本部(本部長・橋田和実市長)は、市内の畜産農家約320戸を対象に、感染拡大防止のため、今後も消毒を徹底するよう求める文書の配布をファクスや郵送で始めた。
ワクチン接種の対象となった農家には、殺処分や埋却について今後の方針を説明する文書も配布。この文書でも消毒徹底の継続を求めている。
■通行止め解除
西都市は27日午前10時から、県道312号(木城西都線)の木城町椎木中原交差点―西都市茶臼原新開交差点と、市道茶臼原西都線の通行止めを解除した。