国、万全の対策を 全国知事会、政府に要請

(2010年5月28日付)

 27日都内で開かれた全国知事会は、本県での口蹄疫拡大を受け被害農家らへの強力な支援などを会として政府に要請し、鳩山由紀夫首相は国の責任で対処する姿勢を示した。

 首相は沖縄県の基地負担軽減への協力を求めた後、本県で発生した口蹄疫被害への政府の対応を報告。「各地で対策を講じていただいており、国もこれ以上拡大しないよう防疫体制に万全を期す」と述べた。

 負担軽減協力依頼への各知事の発言後、欠席した東国原知事に代わり熊本県の蒲島郁夫知事が「九州の各自治体も全力で防疫作業に当たっているが、家畜伝染病であり国の責任で万全の対策をとっていただきたい」と、被害農家や競り中止で出荷できない農家らへの強力な支援、経営支援や消毒への費用負担に対する特別交付税措置などを要望。「国と県で責任のなすり合いをせず一緒になって対応を」とも求めた。

 首相は農家支援をはじめ、自治体が負担した費用の手当てなどに国の責務として対処する考えを伝え、「国と県が連携し、できるだけ早く解決したい」との意向を示した。