えびの清浄性検査終了 対象160戸異常なし

(2010年5月27日付)

 えびの市の家畜移動・搬出制限区域解除に向け、県が3日間の日程で行った清浄性確認検査が26日、終了した。対象農家約160戸の臨床検査で異常は見られなかった。今後、牛から採取した血液の抗体検査結果が27日から出始め、最終的な結果は6月3日までに判明する。問題がなければ同4日午前0時に制限区域は解除される。

 検査は、市内1例目農場の半径3キロ圏内を中心にした農家を対象に実施。牛は1農家最大30頭、計約1340頭分の血液を採取し、豚は獣医師の目視で臨床検査のみ行った。最終日の26日は獣医師ら30人が豚の生産農家7戸を含む29戸を回った。

 3〜10キロ圏内のすべての牛、豚の生産農家約450戸を対象にした臨床検査も31日〜6月3日に実施することが決定。都城家畜保健衛生所衛生課の後藤俊郎課長は「3日間を通して異常は見られず、無事に終了してほっとしている。3〜10キロ圏内の臨床検査について、これから計画を立てていきたい」と話した。

【写真】清浄性確認検査を終えて検査実施の拠点に戻り、キットなどを片づける獣医師ら=26日午後、えびの市・加久藤地区体育館