清浄性検査順調に進む えびの、きょうまで

(2010年5月26日付)


 えびの市の家畜移動・搬出制限区域解除に向けた県の清浄性確認検査は25日、2日目の作業が行われ、牛の生産農家69戸で採血と臨床検査を実施した。これまで異常などの報告はなく、作業は当初の計画通り順調に進んでいる。最終日の26日は豚の生産農家7戸を含む29戸を回る予定。

 制限区域解除の前提となる同検査は、市内1例目農場の半径3キロ圏内を中心にした約160戸が対象。牛については1農家最大30頭、計約1340頭分の血液を採取して抗体検査し、豚は獣医師の目視で臨床検査のみを行う。結果の判明には7〜10日かかる見込み。問題がなければ、6月4日午前0時に制限が解除される。

 3〜10キロ圏内の牛、豚の臨床検査も今月末ごろから始める方向で調整しており、市畜産農林課の吉留伸也課長は「制限区域には熊本、鹿児島も入っており、隣接県のためにもいち早い清浄化を目指したい」と話している。