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食肉処理再開見送り ミヤチク都農工場
(2010年5月26日付)
農林水産省の要請に基づき、発生農場から半径10〜20キロ圏内の牛の食肉処理を26日から再開する予定だった「ミヤチク」都農工場(都農町)は25日、再開を見送る方針を決めた。処理の際に発生する牛の内臓や皮など(残渣=ざんさ)の廃棄方法のめどが立たなかったため。
JA宮崎経済連によると、同工場の残渣は、都城市の肥料生産業者で処理しており、同市の農家などが「感染が拡大する可能性がある」と残渣を運搬するトラックの受け入れに難色を示したため。同経済連は「処理を再開するため、これまでと違った残渣の処理方法を考えないといけない」としている。
農水省によると、10〜20キロ圏内で対象となる牛は約1万6500頭、豚約3万1800頭。食肉処理再開の要請を受けたミヤチクは、都農工場で26日から1日当たり牛60頭の受け入れを行うことを決めていた。
食肉処理再開見送りについて、25日に県庁で記者会見した現地対策チームの小川勝也首相補佐官は「26日からの作業開始は難しいだろう」と認めた。ただ、理由については、「10〜20キロの圏内でどういう順番で出荷するのか段取りができていない」と述べるにとどまった。