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ワクチン接種98%
(2010年5月26日付)
川南町を中心とする発生農場から半径10キロ圏内の牛・豚全頭を対象にしたワクチン接種で、政府の口蹄疫現地対策チーム(本部長・山田正彦農水副大臣)は25日、対象約14万5千頭のうち98%のワクチン接種を終えたとの概算を明らかにした。
県によると、24日までの累計でワクチン接種農家は358戸(牛302戸、豚56戸)。接種頭数は計約9万4587頭(牛2万8460頭、豚6万6103頭、ヤギ24頭)。25日は、獣医師を中心とする71チームが午前8時から宮崎、西都市、川南町など2市5町で作業を行った。
県庁で会見した現地対策チームの小川勝也首相補佐官は、98%のワクチン接種が終わったとの概算を明らかにした。ただ、接種を拒んでいる農家もあるとされ、小川補佐官は「自治体や関係団体を通じて説得していく」と述べた。
一方、県家畜改良事業団(高鍋町)で飼育し、国が殺処分回避の特例措置を認めなかった種雄牛49頭について、県は25日の会見で49頭に感染疑いは確認されていないと発表。現時点で殺処分を行っていない理由として「殺処分の対象となっているのは分かっているが、感染が確認された(ほかの)農場から優先的に殺処分を行っている」と説明した。