県外代理店に説明へ 観光面影響軽減図る

(2010年5月25日付)

 口蹄疫の感染拡大で観光面への影響が広がっていることを受け、宮崎市と市観光協会、みやざき観光コンベンション協会は26日から、県外の旅行代理店などを訪問し、早期の終息に向けた本県の取り組みや正しい情報などを伝え、影響軽減を図る。

 市によると、県が18日に非常事態宣言を出してから影響は広がった。感染疑い1例目が確認された4月20日以降、市内9施設の宿泊キャンセルは今月21日現在で1924人。このほかゴルフ場や貸し切りバスのキャンセル、焼き肉店、運送業など多業種に波及。市観光課には「宮崎を訪れても大丈夫か」といった問い合わせが1日2、3件あるという。

 このため26〜28日、3者合同で、東京、大阪で旅行代理店や航空会社など20カ所を訪問。官民挙げた取り組みや口蹄疫に関する正しい情報を伝え、本県を訪れる旅行者には消毒への協力などを呼び掛ける。

 同課は「市内のホテルや旅館とホットラインを設けて、情報の収集や提供に努めたい」としている。