西都で義援金装い詐欺未遂か

(2010年5月25日付)

 架空の団体名を名乗る2人の男が22日午前9時半ごろ、西都市内の食品会社事務所を訪れ、口蹄疫の義援金として現金をだまし取ろうとした詐欺未遂とみられる事案が発生した。口蹄疫支援の動きが広がる中、県警は義援金に絡む詐欺事案の発生に警戒を強めている。

 県警捜査2課と西都署によると、事務所を訪れたのは、作業服を着た身長約170センチの40歳代ぐらいの男と、黒っぽい色のシャツとズボンを着た身長165〜170センチの60歳代ぐらいの男。「県家畜普及協会」などという架空の団体名が書かれた名札を首から下げていた。

 応対した女性事務員が上司に確認を取ろうと事務所を離れた間に2人は姿を消し、不審に思った同社が同日夜、西都市に連絡した。

 県警捜査2課の藤川寿治理事官は「善意を踏みにじる卑劣な行為で許し難い。県の関係者は戸別に義援金を集めておらず、不審なことがあったら、すぐに110番してほしい」と注意を呼び掛けている。