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【コラム 撃戦記】新興格闘技はランキング制のマッチメークを2010年6月19日 ブームになったK−1や総合などの新興格闘技は恒久的な継続が課題だ。多趣味の若者やお茶の間のファンを引きつけるには、スターに実力が伴わなければそっぽを向かれる。団体やクラブを統括する機関もイベントの主催者任せでは、王者に威厳はなくなる。階級別に王者を出し、防衛戦も行われてはいるが、主催者の好みのマッチメークにしか見えない。これでは説得力に欠け、ベルトの価値に疑問符が付く。 歴史のあるボクシングでも、今の体制になったのは紆余(うよ)曲折の末だ。世界中に広まるとともに各国のローカルコミッションを承認、国内、地域、世界とランキングをもとに世界挑戦者の資格を認めている。 K−1は一大ブームを巻き起こし、総合も米国のUFC人気で注目されてはいるが、頭打ちだ。UFCは5階級(ライト、ウエルター、ミドル、ライトヘビー、ヘビー)で王者を誕生させてはいるが、選手の格付けは話題や人気度優先でイベント性が強い。 新興格闘技は“第2段階”に入ったと思う。マンネリ化の打破には、難しいだろうが、外部の有識者も入れた別組織を設置、ランキング制によるマッチメークを目指すべきだ。 (格闘技評論家)
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