上浦地区農家道路に酢を散布 えびの

(2010年5月23日付)


 口蹄疫の感染拡大を阻止するため、えびの市浦・上浦地区の畜産農家が1日2回、地区内の道路に希釈した酢を散布して回っている。各自で自主防疫を強化する中、農家は「生活が懸かっている。ありとあらゆる方法で対処したい」と懸命の活動を続けている。

 酢の散布は、市内4例目の口蹄疫感染疑いが確認された13日から開始。農薬散布用の噴霧器などをトラクターや車に積み、地区内25戸の畜産農家総出で県道や市道、農道にくまなく散布している=写真。田口正英区長(60)は「午前と夕方にそれぞれ2時間、割り当てた場所を回っている。しばらくは続けていきたい」と話している。