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観光へも影響じわり 宿泊キャンセル相次ぐ
(2010年5月22日付)
宮崎観光ホテル(宮崎市)は個人、団体客の宿泊キャンセルや延期が相次ぎ、県が非常事態宣言を出した18日ごろから急増。マーケティング課の長友修一課長は「各種団体の総会の時期が近づいているので心配。本県農産物への誤解もあるので、丁寧に説明して生産農家を応援したい」と強調する。
フェニックスリゾート(同)は地元の農業関係者らの宿泊キャンセルが増え、ゴルフコンペも次々に中止になっている。経営戦略本部の益留秀子広報部長は「県外からの問い合わせでは、非常事態宣言を拡大解釈している傾向がある。食の安全性も説明している」と一刻も早い事態の終息を切望する。
本県発の旅行客にも影響。宮崎交通(同)が取り扱う旅行では、団体旅行の中止や修学旅行延期が増加。貸し切りバスのキャンセルも相次ぐ。同社は「まずは防疫が大事」として、各店舗やバスの乗り口に消毒用マットを置いて防疫作業に努める。宮崎カーフェリー(同)は、口蹄疫問題が全国的に報道されるようになってから個人、団体のツアーなど200人以上がキャンセル。上田賢一旅客営業部長は「県民全員の協力で終息宣言に導くことが一番大切」と話す。
21日の緊急観光関係者会議には約40人が出席。観光業界の担当者らが「戦略的な誘客に協力を」「定期的に会議を開催して情報を共有したい」などと県に要望した。県観光交流推進局の長嶺泰弘局長は「不安が広がっている。農家の気持ちを共有しながら、負の連鎖にならないように力を合わせたい」と話している。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの玄関に設置されている消毒用マット=21日午後、宮崎市