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牛を離島に分散 鹿児島
(2010年5月21日付)
本県での口蹄疫拡大を受け、鹿児島県は20日、同県曽於市の肉用牛改良研究所で飼育している種牛と種牛候補12頭について、離島の喜界島と種子島に分散させると発表した。同研究所で管理する凍結精液約2万4千本(1本0・5cc)や霧島市の種豚改良協会で飼育している種豚も県内に分散させる。
県は「これまで築いてきた『鹿児島黒牛』と『かごしま黒豚』のブランドを守るため、離島は感染リスクが低いと判断した」としている。
県によると、県が所有する種牛と種牛候補計53頭のうち12頭を、喜界島の畜産農家の空き牛舎と、種子島の県農業開発総合センター熊毛支場(西之表市)につくる仮設牛舎に1週間ほどで移動させる。凍結精液は21日に県内の家畜保健衛生所に移す。