大相撲の野球賭博問題で、仕切り役の胴元と大関琴光喜関らとを仲介する役割を果たした床山が阿武松部屋に所属する床池(29)=本名池田太さん、北海道出身=で、野球賭博行為に関与したという上申書を日本相撲協会に提出していたことが19日、分かった。親方や力士以外で野球賭博への関与が判明したのは初めて。警視庁はすでにこの床山を事情聴取した。
暴力団の資金源につながるとみられる野球賭博への関与を認めた琴光喜関や時津風(元幕内時津海)と大嶽(元関脇貴闘力)の両親方、幕内の豊ノ島関、豪栄道関、豊響関は一つのグループだった。力士のまげを結うこの床山の存在で、角界の野球賭博の構図がより鮮明になった。
また床池は阿武松部屋が1月までは琴光喜関が所属する佐渡ケ嶽部屋と同じ二所ノ関一門だったこともあり、琴光喜関のまげを担当していた。
相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)や陸奥生活指導部長(元大関霧島)ら執行部は、実態調査で賭博関与を認めた65人(野球賭博は29人)について、21日の理事会で設置される調査委員会に処分内容を判断する権限を与える方針をこの日決めた。
(2010年6月19日)