園内動物は処理対象外 休園中の宮崎市動物園

(2010年5月21日付)

 政府の口蹄疫対策で、発生農場から半径10〜20キロ圏内の牛や豚は食肉処理する方針だが、この圏内に休園中の宮崎市フェニックス自然動物園(出口智久園長)が含まれる。同園が国に飼育している動物への影響を問い合わせたところ、「対象になっていない」との回答があった。

 同園では、キリンやラマなど14種141頭の偶蹄(ぐうてい)類を飼育。感染防止のため、17日から無期限の休園に入っている。市公園緑地課が対応を国に19日問い合わせたところ、「対象は家畜。園内の動物は家畜ではないため、今のところは対象にはなっていない」との回答があったという。

 同課の本部裕俊課長は「ほっとしたが、まったく安心はできない。今後、国が決めた方針には従わざるを得ないだろうが、最悪の事態だけは避けたい」と話している。