野球賭博への関与を認める上申書を相撲協会に提出していた時津風親方
角界を揺るがす野球賭博問題で、再び激震が走った。18日、新たに時津風親方が野球賭博への関与を認める上申書を相撲協会に提出していたことが判明。時津風親方は、17日までに上申書を提出していたことが発覚した豊ノ島の師匠で、師弟そろって野球賭博に手を染めていたことになる。
時津風親方は、07年6月に時津風部屋で起きた序ノ口力士暴行死事件によって先代師匠が相撲協会に解雇されたことを受け、同年10月に現役を引退して部屋を継承した。名門部屋の再生を目指して部屋を引っ張る立場の親方の不祥事で、またもや名門の看板に泥を塗ってしまった。
弟子を指導する立場の親方が野球賭博に関与したのは、大嶽親方に続いて2人目となる。この野球賭博に暴力団が関与していたかは現時点で不明だが、違法な野球賭博に師弟そろって関与していた事実は深刻で、早ければ21日の理事会で処分が下り、最悪、解雇の可能性もある。
力士暴行死事件に続いて師弟そろっての野球賭博。度重なる不祥事に、大横綱双葉山が創設した名門部屋が存続の危機にひんしている。この日、時津風親方は「弟子の豊ノ島ともども、ご迷惑、ご心配をおかけして誠に申し訳ありません」とコメントを発表するにとどまり、公の場に姿を見せなかった。
(2010年6月18日)