3回、ベンチで険しい表情を浮かべる岡田監督(撮影・佐々木彰尚)
「オリックス0‐3日本ハム」(18日、京セラ)
最後はカブレラの三ゴロ併殺打で終了。オリックス・岡田監督はベンチに未練もなく、すぐに会見場に現れた。冷静に試合を振り返ったが、話題が新加入セギノールに及ぶといきなりテンションが変わった。
「だから昨日言うたやん。厳しい攻めになる。変化球多くなるって。日本ハムにおったんやから攻め方知ってる。ほかの打者もそうやけど、ボール球振ってたらこういうことになる。そういうことやんか」
早口でまくし立てた。交流戦16勝8敗の優勝に導いたチーム打率・298の強力打線が沈黙した。MVPのT‐岡田が3タコに終わったのをはじめ、先発全員三振で今季4度目の完封負け。セギノールも3タコ。内角への変化球で追い込まれ、ボール球で打ち取られる配球で完全に封じられた。
「そう簡単にはいかへんて。そんなホームラン打てる甘い球は投げてくれへんて。(日本ハムは)前に一緒にやってたチームやし弱点も知っとるし」。前日の予告が、ここまで“的中”してしまうとは…。
交流戦期間中に借金「6」から貯金「2」に浮上。リーグ戦再開で、一気に上位進出を狙ったが、まさかの急停車。
相手先発糸数が三回途中で緊急降板すると、その後を5投手の小刻みリレーで目先を変えられた。「向こうにしたらあれが良かったんやろうなあ」。黒星発進に、指揮官も首をかしげるしかなかった。
(2010年6月18日)