宮崎県都農町や川南町の農家で、相次いでウイルス性感染症の口蹄疫に感染した疑いのある牛が計9頭確認された問題で、宮崎県は21日、新たに川南町の別の農家で、感染の疑いがある牛3頭が確認されたと発表した。県はこの農家が飼育する118頭すべてを処分する方針。感染疑い例の発表は3例目。
県によると、20日午前、口内の潰瘍など口蹄疫の症状を示す牛を獣医師が見つけ、宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に連絡。家畜防疫員が立ち入り検査すると、4頭に症状がみられ、そのうち3頭の検体の遺伝子検査を動物衛生研究所(東京都小平市)に依頼、陽性と判明した。
この農家は、20日午前に感染の疑いがある牛が確認された都農町の農家から南に約3・4キロ、21日午前に確認された川南町の農家からは北に約400メートル。感染経路や各農家の接点は不明という。