「もう、相手がどう出てくるのかを考えることは止めた!」
先日外国で行われた剣道の世界選手権で、見事に優勝を果たした日本チームのある剣士の言葉です。
彼は今まで勝てなかったことの理由と、このように向き合いました。
負けることを恐れるあまり、相手に惑わされていた!
その心こそが敵であったのであり、その心に打ち勝つことが全ての鍵なのだ!
彼は言います。
無心で戦う心こそが、何者にも揺らぐことのない不動の力を生み出すのだ、と。
勝つとも思わない!
負けるとも思わない!
あるがまま。
なるがまま。
喜んで受け入れて、感謝して味わう。
これだけ目まぐるしく動く時代のなかで、時にはひとり、このように「達観」してみましょう。
心を静めて「我れ思う、故に我れあり」という、自分自身の存在の在り方に思いを馳せてみましょう。
全ては、あなたの意識で決まります。
忘れてはならないことは、状況が意識を作るのではなく、意識が状況を創るのだということです。
相手が問題なのではなく、相手に振り回されているあなたの意識が問題なのです。
人は、少々のことで行き詰まったりはしないのです。
あなたが、さほど意味のない状況や人に振り回されて、自分を見失ったからそう感じたのです。
「もう、相手がどう出てくるのかを考えるのは止めた!」
剣豪の悟りを、爪の垢(あか)ほどでも頂ければと思います。