野村誠の作曲日記

2010-06-08

6月の日曜日は、こんな感じになっています

本日は、広崎千里さんが遊びに来てくれ、美味しいご飯を食べたりしました。

無農薬の牧草で育った牛乳というのを飲んでみたら、すごく美味しくって驚いた。

6月の予定です。



次の日曜日13日(日)

武蔵野美術大学で、公開講座

Culture Power特別対談(岡部あおみ×野村誠

1号館1階104

14:00〜16:00

岡部あおみさんは、15年以上前に、pou-fouをやっている頃に知り合いまして、当時はフランスにお住まいで、あちらでキュレーターをされていましたが、いつの間にか、武蔵野美術大学の教授になられていたようです。今回は、どのような話になるのか、楽しみです。

アートが知りたい―本音のミュゼオロジー

アートが知りたい―本音のミュゼオロジー


その次の日曜日20日(日)

ウインズ・カフェ162

メロディカトリオ・コレクション2010

@トリアギャラリー(西荻窪)

14:30開場

15:00開演

入場無料投げ銭方式)差し入れ歓迎

出演:野村誠、片岡祐介、渡邉達弘

演奏予定曲目

Soe Tjen Marching:「MELON」(2010)(世界初演

橋本知久:新しい人のためのファンファーレ(2010)(世界初演)

朴守賢:カジュアル火曜日(2010)(世界初演)

Andrew Melvin:「TORIO」(2009)

松本祐一:「Abraham Variations 3rd Variation」(2009)

Carl Bergstroem-Nielsen:「Versnaperingen」(2009)

橋本裕樹:「Super Sonic」(2009)

牛島安希子:「Uninterrupted Rests Again」(2009)

加藤千晴:「金魚町のどくだみ〜ラストテーマ」(1999/2009)

野村誠:「ベルハモまつり」(2008)

渡邉達弘:「野菜スープの作り方」(2008)

近藤浩平:「ピクニック組曲」(2008)


http://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/



その次の日曜日27日

引越前夜の荷作り作業

ボランティア大歓迎

6月28日に東京を出て、29日に京都市左京区に移住します


わいわい 2010/06/10 00:14 あ、京都にもどってこられるのですネ。
ぜひ、京都でも素敵な活動を、たくさんたくさんしてください。
見に、聴きに、参加しにゆきますので。

のむのむ 2010/06/10 00:48 はい。京都に戻ってきます!
この秋からインドネシアに一年滞在はしますが、また、関西でも色々活動を展開していきたいので、よろしくお願いします。

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2010-06-07

福岡市美術館

本日は、福岡市美術館の下見。7月4日の遠田誠+高須賀千江子が、野村誠作曲の「福岡市美術館」を踊る公演の会場下見をしました。美術館ロビーですが、ここが、階段や2階からも、また、色々なアングルからも鑑賞可能なスペースな上に、天井も高く、床もかたく、音響的にも悪くない。窓も大きく外光も入り、自然光による照明も良い(天候にもよりますが)。ということで、非常に楽しみです。

また、福岡アジア美術館も会場下見しました。

さらに、タウンペーパーの取材もありました。

f:id:makotonomura:20100607172625j:image

遠藤水城「アメリカまで」

昨日、ワークショップに参加してくれたとんつーレコードさんより、新刊の本「アメリカまで」をいただきまして、帰りの飛行機の中で、さっそく読みました。この本は、一般の書店では取り扱いしていない本ですが、色々な方法で購入すること自体は可能です。で、内容は、非常に面白かった。アメリカにACCの助成を受けて半年間の研修に行く前に、アメリカについての疑問(もやもや)をすっきりさせるべく、6名の美術関係者に行ったインタビュー

で、ぼくは、この6名については、全然知らないか、または、ほとんど知らない人ばかりなのですが、インタビューのやりとりは、非常に面白かった。しかも、結局、アメリカのことなど、ほとんど話題にはならず、美術の未来について、どう考えて今を生きたらいいのか、という問いを語り合っている。そうした態度に、非常に良い刺激を受けたし、こうした本が世に送り出されることは、とても良いと思う。現代美術に詳しくなくても、注が多くつけられているので、読みやすく読める。

そして、インタビューなので、あっという間に読めてしまうのだけど、流してしまうのではなく、ちょっとしたやりとりを、掘り起こして考えたり議論できるチャンスをくれる本なので、ページをめくって、何度も読み返しても良いと思う。お薦めです。

本の詳細は、こちら。ぜひ、取り寄せて購入して、読んでみて下さい。

http://03150.net/tontuu/2009/11/10000008.html

Fluid Piano

イギリスの作曲家/ハンマーダルシマー奏者のGeoff Smithが考案したチューニングを変えながら演奏できるピアノについて、タイアナンから紹介してもらい、シンガポールのジョーを経由して、ようやく連絡がとれました。BBCで紹介された映像は、こちらで見られるようです。今度、ロンドンに行った時に、日程があえば弾かせてもらう予定でいます。色々な可能性がありそうです。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/world_news_today/8594836.stm

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2010-06-06

野村誠の左手の法則#1@福岡市博物館 音楽→ダンス with遠田誠

福岡にやってきまして、野村誠の左手の法則が、いよいよ始まりました。

福岡市文化芸術振興財団による6〜7月の企画のために、6月に2度ワークショップに、7月に2度公演に来ます。

http://www.ffac.or.jp/event/event-doc.asp?did=142

で、本日は、博物館。事前に博物館内の作品タイトルを30ほど書き出し、その中から一つを選んでもらい、参加者に探しに行ってもらう計画でいる。タイトルを見ながら、博物館の展示室を回る。すると、本当に思いもかけない色々なタイトルがあり、ワクワクする。関ヶ原の合戦に遅刻した言い訳を書いた手紙など、いろいろ選ぶ。

さて、冒頭のあいさつ。3時間で、音楽とダンスの両方をつくり、しかも、博物館の展示も見て、さらに、冒頭に準備運動もするので、途中でトイレ休憩とかとりません。水も飲みたい時に飲んでください。トイレも行きたい時に、いつでも行ってください、と言う。これは、正解だった。実際、13時に開始して、16時半に終了するまで、一度も休憩をとらなかったからだ。ちなみに、このいつでもトイレのアナウンスは、3月の「野村誠×北斎」からの流れ(詳しくは、こちらーーー→)

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20100322

ということで、ワークショップ。最初の1時間は、準備運動と、ダンスや音楽を色々する体験コーナー


1 ストレッチ

2 きずな、のれん

3 スイッチ

4 10秒ソロまわし

3、4では、既に、音楽とダンスが混ざっているし、体をかなり激しく動かすことに。

次の45分は、主に展示室内で


5 グループ分け

6 グループごとに、作品タイトル選び

7 自分の選んだ作品を展示室内で探す

8 その作品を入念に観察する

ここで、驚いたのは、3グループとも、あっという間に作品を見つけてしまい、宝探し的に博物館内で鑑賞する、という活動にはならなかった。

残りの時間は、作曲と振付


9  作曲

10 Aチームの曲にBとCが振付

11 Bチームの曲にAとCが振付

12 Cチームの曲にAとBが振付(+遠田による即興振付)

13 展示室で、3作品を見る(中山学芸員によるショートレクチャー付)

選ばれた3作品は、


1)魚町流

2)黒漆塗桃型大水牛脇立兜

3)鯨歯製のペンダント

遠田氏が行うワークショップは、本日だけで、ぼくは6月18日にもワークショップがあるので、本日はタイムキーパーに徹しながら、遠田氏に活躍してもらいました。彼のコメントや、ちょっとした助言がなかなか的確で、いいスパイスになっていました。

本日のワークショップの映像も、7月17/18日の公演で使用する予定です。

あと、昨年の「福岡市美術館」に引き続き「福岡市博物館」というピアノ小品集の楽譜を作りたいと思っております。

ということで、本日の内容に、野村テイストを味つけするのは、これからの仕事になるのです。ああ、楽しみです。7月をお楽しみに。


左手の法則がもたらす風

「左手の法則」の第1弾をやったわけですが、やってみて思ったのは、という数字の力です。今日だったら、


1 博物館

2 音楽

3 ダンス

というつ。つになった途端に、非常にプロジェクトが立体的になります。立体的になった途端に、視野が広がり、気がつきにくかった可能性に気づきやすくなります。要素が二つの場合は、2つがにらみ合いをした状態で、硬直状態になりやすいし、2つを比較して、そこに優劣や序列の関係を築いたりしやすいのですが、つになった途端に、風が通り流れ始め、自由さが増します。

取り組んでいるプロジェクトが硬直しているな、と感じたら、一度、親指、人差し指、中指に、当てはめて考えてみると、急に風通しが良くなったりするのかもしれませんね。

きいちゃんきいちゃん 2010/06/07 17:29 お疲れ様です。大変おもしろかったです。「音楽にする」という意識が、普通なら気づかないところも気づかせてくれるということが新鮮でした。博物館や美術館の鑑賞術に応用できますね。次回もよろしくお願い致します。

のむのむ 2010/06/10 00:46 ありがとうございました。
音楽のワークショップ、ダンスのワークショップでもあったのですが、それと同時に、博物館の鑑賞にも少しだけ足を踏み込めて、世界が広がりました。また、次回もよろしくお願いします。

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2010-06-05

Piano Dances

福岡での遠田誠+野村誠によるワークショップに向けて。

Hugh Nankivellが今年の2月にハダスフィールド現代音楽プロジェクトとして行ったPiano Dances aka Keyboard Choreography Collection volume3の報告書に目を通す。

これを読んだら、これが凄かった。


このプロジェクトは、野村誠とヒュー・ナンキヴェルのプロジェクトとして、2009年1月に、volume1を佐久間新さんをゲストにえずこホールで、7月にThe Sage Gatesheadで遠田誠をゲストに開催した。今回のvolume3は、初めて野村誠なしのバージョンで、Bob Lockwood(即興演劇俳優映像作家)、Jac Gaile(スピーチセラピスト)、Pat Alison(作曲家/演奏家)の3人をゲストに迎えて行った。

ピアノダンスとは? 次の4つの手続きで行うプロジェクト

1)幼児にピアノを与え、自由に遊んでもらい、アーティストがサポートし、そのセッションビデオで記録する

2)子どものピアノの演奏をビデオから分析する

3)分析から得られたアイディアを起点に、大人が音楽/ダンス/演劇の作品を創作する

4)創作した作品を上演する

その後、どのような条件下で行われるべきか、実際にどのようなプロセスで行われたかなどが書かれており、関わったアーティスト達の試行錯誤の様子も描かれている。リードするのではなく、子どものやることにとことん追随していく、という発想は、初めて経験するゲストアーティストには、驚きと戸惑いとストレスを感じる経験であり、非常にインパクトがある経験だったことが伺えます。

ぼくは、文章を読みながら、そこに、ヒューが真剣にこのプロジェクトに取り組んていること、多くの疑問を吐き出しながら、模索しているエネルギーに、感銘を受けました。この文章は、単なる情報ではなく、独り言でもなく、強い意志のある投げかけ、魂のある言葉なのだ、と思いました。

膨大な量の情報が飛び交う世の中なだけに、淡々とした口調の中にも、力強いメッセージや問いがある文章には、心を打たれるな、と強く思い、福岡でのプロジェクトに向けて、大きなインスピレーションをもらいました。ありがとう。

まず、これを最初に見てください。

Piano Dances III - Interpretation & Inspiration from Bob Lockwood on Vimeo.

もっと興味がある人は、

Piano Dances II - Short Stories from Bob Lockwood on Vimeo.

さらに、興味がある人は、

Piano Dances I from Bob Lockwood on Vimeo.




ちなみに、以前、佐久間さんとボブの家を訪ねた時のコラボレーションはこちら

Bed & Breakfast 1 - Title Sequence from Bob Lockwood on Vimeo.

Bed & Breakfast 2 - Part One - Bed from Bob Lockwood on Vimeo.

Bed & Breakfast 3 - Part Two - Breakfast from Bob Lockwood on Vimeo.


えみぷーの結婚式

ちょうど9年前、2001年4月から、3年間大学の先生をしたのですが、ぼくが就任した時に入学してきた学生の結婚式が宇都宮でありまして、参加してきました。高校卒業してすぐの18歳だった彼女たちも、27歳になっていて、その半数がお母さんになっていました。おめでとう。お祝いをしに行ったら、逆に、ぼくの結婚も祝ってもらってしまいました。ありがとう。

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2010-06-04

Invisible Loudspeakers(自分のメモですが)

本日、家具の見本市で、壁と一体化した見えないスピーカーというのが紹介されていました。何かで使いたいと思った時のメモとして、ココにウェブサイトを書いておきます。興味のある人は、以下のサイトにデモビデオもあるらしいです。

http://www.amina.co.uk

左右田智美さん

で、なんで見本市に行ったかと言うと、左右田智美さんの作品を見に行ったわけです。左右田さんは、ロンドン在住のアーティストで、ロンドンのお宅には、何度も泊めていただいたりしています。最近、NHKの「デジスタ」という番組でも紹介されていました。こちらは、お尻がスキャンされる椅子(野村誠+やぶくみこの演奏付)

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これは、魚釣りならぬ人間釣り

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本日、展示されていたのは、こちら。(音のデザインは、やぶくみこ)

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左右田さんは、ロンドンでinteractive artを学ばれたアーティストですが、作品自体がインタラクティブであるのはもちろん、活動の仕方も非常にインタラクティブだと思います。ホーキ・カズコさんとパフォーマンスをしたり、いろいろアクティブに活動していて、左右田さんとやぶくみこさんと3人で即興演奏をした時がありましたが、二人の音楽家の間で、全く臆することなく、非常に伸びやかに楽器で遊ぶことができる人でした。その状況と対話ができる、ということが、インタラクティブだ、ということです。左右田さんは、丁寧にものを作っていくという姿勢が根底にあると同時に、コラボレートする相手や状況に対して、インタラクティブにプレゼンテーションできるアーティストだという意味でも、インタラクティブなアーティストだと言えると思うのです。ですから、現代アートという分野だけにとどまらず、家具の見本市に出てきたり、今後も意外な場所に、色々と姿を現してくるだろう、と思います(畳屋さんとのコラボレートの計画もあるとか、、、、)。どんな展開をしていくのか、要注目です。

ロンドンを拠点として活動しておられますが、今後、日本でも、思いもかけない場面で、思いもかけないような彼女の作品に出会えるといいな、と思いました。

ちなみに、実は、左右田智美さんとやぶくみこさんのコラボレートにインスパイアされて書いた日記は、こちら

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20081108

Rahayu Supanggahという作曲家

秋から一年インドネシアに行く予定なので、インドネシア語を少しずつ勉強中です。本日、シンガポールの音楽学者とメールでやりとりしていたら、インドネシアのガムランの作曲家にSupanggahの名前が出まして、「Opera Jawa」という映画の音楽をやったりしていること以外や、長大なガムランオペラを作ったらしいこと以外、あまり作品については知りません。YouTubeで検索したら、以前、ぼくが韓国のフェスティバルに参加した時、同じフェスティバルの出演者だったインドネシア人のダンサーのミロトが踊っている映像がありました。これは、なかなか面白い。

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と同時に、クロノスカルテットと共演している映像もあった。こちらは、もったいない感じ。

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2つ比べると、どう見ても、後者の方は、惜しいなーと、思います。

ちなみに、i-picnicのメンバーであるインドネシアの才能溢れるYohanes Subowoさんの作品は、

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2010-06-03

昔のぼくの即興ピアノ

1999年にアトリエ劇研で4日間やった即興の公演「つくる・おと・おどる」。ダンス森裕子さん、画家の浜田隆司さんと3人でやった公演だ。練習はなしの即興公演。ゲネプロを一回やったので、計5回の即興公演をやったわけです。毎回、新鮮さを保つのが、課題でしたが、本当に過酷な体験を楽しんだことを思い出します。

古いVHSをDVDにダビングする作業を、ここ1ヶ月ほど、暇を見つけてやっているのだけど、昨日から、その4日間公演のダビング作業をしている。いやぁ、懐かしい。

砂連尾理さんは、この時に初めて野村誠を見て、ぼくのことを半ば狂人だと思ったらしい。

で、11年前の自分を客観的に見ると、うーむ、確かに、かなりヤバい。いきなりこの公演を見たら、ちょっとこの人には近づかない方が無難かも、と思えてしまう。砂連尾さんの言っていることも、もっともな気がしてくる。

と同時に、ピアノの演奏に驚いた。今の自分と、似ているところもあるけれど、やはり感覚が違ってきているので、随分違う。ピアノ曲「たまごをもって家出する」を作曲する直前の即興。もう、今のぼくは、こんな風にはピアノは弾けない。だから、当時の即興の映像を下敷きに、新たにピアノ作品を作りたいな、と思った。報告譜として。。。。

白髪のはなし

どうでもいいことなのですが、最近、鏡に映った自分を見ると、髪の毛の中に、白髪が混ざっていることに気づいたりします。かつては、100%黒い髪だったし、年をとったら100%白髪になるのでしょうが、今は、1〜2%くらいの白髪で、98〜9%の黒髪状態です。それで、ああ、年をとったものだなぁ、と寂しい気持ちになりそうだったのですが、考え方を変えて、今のような割合の髪の毛を楽しめるのは、今だけだ、と気がついたら、この髪の毛の配色に、妙に愛着を感じました。そうなのです。そう思ってみると、わずかに混ざっている白髪が、なんと美しいことか。

そして、自分の白髪を見ながら、マイノリティのことを考えてしまいました。黒髪が主流のぼくの頭髪の世界では、少数派の白髪は、やっぱり浮いています。非常に目立ってしまいます。そして、調和を乱す存在とレッテルを貼られ、居場所を失います。黒い髪の毛に隠されたり、抜かれたりして、存在をなかったことにされたりするのです。

でも、少数派が魅力を輝かせながら、力強く生きているような、そんな輝きが白髪にはあるではないですか!そうした魅力を見出せた時、自分の白髪を愛することができるようになりましたし、マイノリティが声を大にして主張していることが聴ける耳が、やはり必要なのです。聴く芸術家の話


http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20100205

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2010-06-02

ジャズピアニストの癖

先日、大阪のコスモス事務所で、ジャズの楽譜があったので、譜面を弾いていました。ところが、譜面通りに弾いてみても、全然ジャズな感じにはなりません。

片岡さんが、譜面を弾くと、ジャズな感じになりました。要するに、独特なリズムの取り方と、アクセントの付け方などがあって、そうやって弾くとジャズな感じに聞こえるのです。

で、なるほど、と思うと同時に、ピアニストの多くが、こうしたジャズを模倣して、同じような癖を身につけていくことが、不思議だなぁ、とも思います。確かに、真似したくなる気も分かるのですが、もっと違った指の癖が、色んなスタイルであってもいいのでは、と思うわけです。(片岡氏は、それを自覚的に、「なんちゃって音楽」と茶化しながら、独自のスタイルを築いておられるわけですが、、、)。

ピアノという楽器には、色んな可能性があると思うのですが、クラシックにしても、ジャズにしても、ピアニストは本当に大勢いますが、意外なほどに似た弾き方をする人が多い、とぼくは思います。

どうして、こういうことを思うようになったかと言うと、鍵盤ハーモニカを始めたからです。鍵盤ハーモニカ奏者は、ピアニスト人口に比べて、圧倒的に少ないです。ところが、みんなスタイルが個性的だったりする。それは、お手本にするべき鍵盤ハーモニカ奏者がいないから、各自が独自の道を歩んできたから、だと思うのです。

だから、ピアノにも、それくらいの可能性/多様性はあるはずだ、と考えられるようになったわけです。でも、ピアノの方がお手本になる名人が既にたくさんいる。ピアノ曲も多数作られていて、傑作もいっぱいある。だから、ピアノに先入観を持ってしまい、そこから自由になれなくなる。

ピアノに囚われながら、ピアノから自由になるためにどうしたらいいか?それは、ぼくにとっての大きなテーマです。ヒュー・ナンキヴェルと始めた「キーボード・コレオグラフィー・コレクション」は、ピアノの奏法を一度ゼロにリセットして、もう一度、ピアノの弾き方を考えてみよう、という試みです。

今まで身につけた技術を忘れることはできませんが、それでも、自分なりのピアノ音楽を切り開いていきたい、と考えています。

Dumb TypeのS/N

YouTubeにニュース番組で紹介されたものが、アップされていました。今、六本木の森美術館でDumb TypeのS/Nが上映されているようです。ぼくが見たのは15年前なので、今、どう感じるだろう、と思いますが、このニュース番組を見ただけでも、色んな感情が沸き起こってきますので、皆さんにも是非見ていただきたいな、と思います。

2005年からエイブルアートオンステージ実行委員で関わった時、やはり、このS/Nという作品のことは、まず最初に思い出したことでありました。

それと同時期に、山下残くんが発表した「ファミリー」という作品があります。「ファミリー」は、多分、S/Nの影響力も大きい中で、残くんが発表した彼なりの作品だと思いますが、この作品も、豊科と京都で上演して以降は、再演もされていないですが、みんなに知って欲しい作品です。

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藤浩志さんのこちらのブログもご参照ください。

http://geco.exblog.jp/10348910/

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2010-06-01

毛文字の写真集

これは、もう奇跡としか言いようがありません(チチ松村

http://www.aozoratei.com/ivents/syasintenhome.html

ぼくも購入しなければ、、、

音楽づくりのヒント

音楽之友社からの新刊、7月末ごろ発売予定

はじめに、おわりに、を本日、書き終えました。本文の校正もしました。

小学校中学校などでの作曲の授業のプランを52個書いたもので、「教育音楽」という雑誌に5年間続けた連載をまとめたものです。

これまでに、ハウツーものの本は、

音楽療法士の人向けの即興演奏の本

[rakuten:book:11304161:detail]

幼稚園保育園指導者向けの音遊びの本

音楽をやってみたい人全てに向けた

演奏+即興+作曲+楽器

という3冊を書いたことがありますが、今回は、

学校の先生向けの作曲に絞った本です。お楽しみに。

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2010-05-31

食と環境問題

新幹線の中で、これを読みました。お薦めです。

美味しんぼ 104 食と環境問題 (ビッグコミックス)

美味しんぼ 104 食と環境問題 (ビッグコミックス)

ちなみに、

以前このブログで取り上げた「食と安全」については、

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20080304

美味しんぼ 101 (ビッグコミックス)

美味しんぼ 101 (ビッグコミックス)

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2010-05-30

あいのてさんワークショップ

大阪で、音楽療法NPOコスモスの招きで、あいのてさんのワークショップを開催しました。非常に充実した2時間半でした。

また、大阪来たいです。

本日のプログラム

1)前回(2008年12月23日)にやった11の活動を、30分で次々にやる

前回の内容は、こちらを参照

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20081223

2)「ちゃわんむしリスペクト」とは何かを紹介し、「吹田タンゴ」と「ホワイトボードロックンロール

「茶碗蒸しリスペクト」については、こちらの日記を参照

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20090717

3)「ホエールトーンオペラ」より「どうやって実がなるの」

4)番組「あいのて」を、3人で再現する

5)ゆりばし(わりばし、で音楽)

6)「らくがっき」の絵描き

らくがっきについては、こちら

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20100110

7)ヤクルトの容器で音楽

8)「うどん」 うどんどんそば、うどんうどんそば、ううどーんうううどん、、、というリズムで、ソバをシャバと言い、うどんの「う」を小声で言って「どん」にアクセントをつけて、ジャズ風にする

9)手作り楽器「ペットボトルのブー」

makomako 2010/06/02 11:32 うう・・!アクシデントとはいえ参加できず残念でした。参加者からはとても楽しかったと報告もらいました。またぜひ大阪に来てください。今度はのみましょ!

のむのむ 2010/06/03 00:51 お大事に!
次回は、是非、飲みましょう。

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