宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、同県は19日、宮崎市で18日に見つかった感染疑いの牛3頭の遺伝子検査の結果、1頭で陽性反応が出たと発表した。この農場の牛38頭の殺処分と埋却は19日未明までに終えた。
また、政府現地対策本部長の篠原孝農林水産副大臣は同日、殺処分対象(ワクチン接種分除く)となった牛や豚の処分完了が、雨で作業が遅れたため、当初目標の20日以降にずれ込む見通しを明らかにした。記者団に「あと2-3作業日かかる」と述べた。
県によると、県内の感染確定・疑いは、18日の時点で計291例、19万9284頭。うち処分されたのは、93・7%の18万6810頭。感染が発生した5市6町のうち、西都市と高鍋町で、20日までの作業終了が厳しい見通し。
ほかに、ワクチン接種後の殺処分対象も約7万7千頭いるが、18日時点で処分が終わったのは約2万5千頭。
=2010/06/19付 西日本新聞夕刊=