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生活保護費詐取、旧名使い分け申請…「あしたばの会」幹部

 自称NPO団体「あしたばの会」による転居支援費用の生活保護費詐取事件で、同団体幹部・畑(いさお)容疑者(47)が昨年7月、「畑勲郎(いさお)」から現在の名前に改名していたことが大阪府警の調べでわかった。二つの名前を使い分け、2人の人物がいるように申請書類を偽造するなどして、少なくとも4回の転居費を不正に得ていたという。同団体代表・山口芳彦容疑者(62)も養子縁組前後の二つの姓を使っており、複数の「本名」を悪用、書類をでっち上げる手口が明らかになった。

 捜査関係者によると、畑容疑者は「勲郎」名だった昨年5月、大阪市福島区で生活保護の受給決定を受けたが、住んでいたマンションの家賃が高いとして転居指導を受け、神戸市灘区への転居支援費約35万円を支給された。その後、転居先の神戸市のほか、「勲」と変更後の同8月に大阪市大正区で、同10月は同市淀川区で、受給と転居を申請。故意に転居指導を受けるために入居マンションに提出した所得証明書では、入居者が「畑勲郎」、その雇用主が「畑勲」を代表とする実態のない会社だったケースもあった。

 山口容疑者は昨年、「岡本」姓から改姓。岡本姓で実態のない別の会社代表を装って書類を偽造する一方、転居先マンションでは山口姓で名義人になっていた。

 大阪地検は18日、「あしたばの会」幹部・畑勲、無職・鍋嶋茂(59)、同・山本一人(46)の3容疑者を詐欺罪で起訴した。起訴状では、畑容疑者らは昨年11〜12月、受給者の山本容疑者が転居するように装い、大阪市から転居支援費約36万円を詐取したとしている。いずれも起訴事実を認めている。

2010年6月19日  読売新聞)
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