>発売時期 9月30日発売予定
>価格 8000円(DVD-ROM 1枚)
こちらには「9月30日」としか書いてありませんが、当然「2010年」です。
(TYPE-MOONエースVOL.5 より)
EDテーマはsupercellが担当
かねてからの告知通り、TECHGIAN 2010年8月号の付録として全52ページの
「魔法使いの夜 Artistic Booklet」が同梱されていました。
上記の発売日やEDテーマの情報を含め、完全にまほよオンリーの小冊子になっています。
内容ですが、奈須さんとこやまさんへのインタビューが全編に渡り掲載されており、
また、既出新規含めて大量のCGも載っていました。
流石に発売日情報はくるよね?と期待していたんですが、やはり決まるとテンション
上がりますね!
それでは以下、個人的に気になった箇所を抜粋します。
>――PC版『Fate』に引き続き、『魔法使いの夜』でも声優を起用していないとのことですが、
>その狙いをお教えいただけますか。
>奈須 声はやっぱ強いんですよ。ボイスのアリナシで作品の魅力が変わりますから。
>でも逆に、プレーヤーにとって理想の声ってあるじゃないですか。それは自分の脳内に
>しかない。『月姫』や『Fate』のキャラクターがここまで愛してもらえたのは、最終的に
>みんなが自分の理想の声をキャラクターに当てていたからだと思うんです。製作者が
>ユーザーさんに“この子に恋をしてほしい”と思うんだったら、声は入れるべきではない。
>制作側のイメージを押し付けるべきではないだろうと。このご時勢、ボイスなしなんて
>僕たちも怖いんですよ。怖いけど、でも最終的なことを考えるなら、こちらで声を
>イメージさせないほうがいい。人間の想像力には敵わないから。
ボイス無しということで。
個人的にはアリナシ半々くらいかなーと予想してました。
月姫、Fate共に最初は無しの状態でゲームをプレイしてここまで熱中できたので
まほよにボイスが無いことは特に心配しておりません。
ただ、言っても詮の無いことではあるんですが、作中での年齢は異なっているとはいえ
メルブラ絡みで青子にだけ声のイメージが付いてしまってるのが勿体無いところです。
>――今回、ルート分岐はあるのでしょうか?
>奈須 ありません。ルートを廃止したのは、単純に元々誰かを攻略するというテーマでは
>なかったからです。そして『魔法使いの夜』は今までの論法とは別の者、と我々が結論付けた
>段階で、選択肢も外すことにしました。正直言って、ビジュアルノベルの選択肢の多くは
>言い訳です。ゲームとしての体裁を整えるための。選択肢がシステムに組み込まれ、
>選択肢によって展開そのものが変わるゲームならいいのですが。『魔法使いの夜』は
>システムでたのしませるものではなく物語を楽しませるもの。言い訳になる選択肢は
>必要ないと判断しました。ゲームが待つインタラクティブ性は他の部分で出すべきだろう、と。
ルート分岐が無いことは以前から情報が出ていましたが、何と選択肢も排除されているとか。
「システムで楽しませるもの」といえば最近ではまっさきに思いつくのが「428」ですが
あれとは目指しているところが異なるということで。
単一ルートなら分岐の条件を作成する必要もなくなりますし、良いと思います。
タイガー道場的なものが無くなってしまったのが唯一残念な部分ですがw
また、プレイ時間についてですが、
>奈須
>(略)
>ギャルゲーのフォーマットというのは背景1枚に立ち絵1枚を送っていう一番コストの
>安い方法で、安価で、できるだけ多くの時間を提供するという娯楽でした。
>あのフォーマットが生まれた90年代は娯楽の少ない時代だったので、あの方式が
>完璧だったんです。ですが、今はもう娯楽が山ほどあって、誰もがひとつの娯楽に
>50時間、60時間もかけて遊べない。時間のリソースも有限ですから。なので
>ギュッと圧縮して、逆に15時間まったく無駄のないもの、ひたすらご馳走責めな
>ゲームを作ってみたいと。狙ったわけじゃないんですけど、結果的にそうなりました。
ということで、15時間ほどということでしょうか?
インタビューのほかの部分でも「上質な15時間」というフレーズが出てきており
かなりブラッシュアップを図って美味しい所を凝縮した雰囲気が感じられました。
TYPE-MOONのゲームというと毎回寝ずにプレイして一気に終わらせてしまうのが
スタイルになっていたんですが、まほよは少しずつ楽しみたいと思っています。
さらに繰り返しのプレイにも耐える物を目指したということで、何周することに
なるのか今から恐ろしいです。
あと、ゲーム全体については演出がかなり凄いことになっているようで、奈須さんと
こやまさんが演出の監督をされてるつくりものじさんを絶賛されていました。
>奈須
>(略)
>脚本の僕、美術のこやま、演出のつくりの三本柱で『魔法使いの夜』は
>作られています。
とまで。
また、音楽は
>今回は外部の方に思いっきり派手な音楽を振り、生音源の収録も行いました。
>オーケストラがやってるみたいなものを。
ということでこちらも非常に楽しみです。
ビジュアルノベルというと、やはり最初に絵とシナリオに注目が集まってしまいがちですが
こういう作品全体として隙の無い感じが漂ってきますと、さらに期待値が上がります。
背景CGも結構掲載されていたんですが、凄いクオリティになっています。
特にこの鉄塔のCGは見てるだけで場面を想像してニヤついてみたり。
キャラについてですが、青子、草十郎、有珠のほかに3人の新キャラの名前、ビジュアル、
簡単な設定が公開されており、奈須さんとこやまさんのコメントもありました。
久万梨ー!俺だー!けkk……やっぱり有珠で。
また、
>――青子以外にも、TYPE-MOONファンが喜びそうなキャラは出てきたりするんでしょうか。
>奈須 まぁ、古くからのユーザーは、みんなもう分かってるからなあ……アレが出てくる
>ってのは……。あとはそうですね、設定的なニヤリ部分はあると思います。名前のある
>キャラクターが出てくるのは現状ないですけど。
ということで、あの人のことですよねコレ。
ちょうどこのコメントが掲載されている横に、「コレどう見てもあの人の仕業だろう」という
CGが掲載されていまして、またテンションの上がること。
どんなビジュアルになっているんでしょうか?
記事のまとめはこんなところで。
インタビューのテキスト量が膨大かつ、CGも沢山収録されており、非常に読み応えが
ありました。
なお、TG本誌の次号予告では「魔法使いの夜」の文字は無し。
近々体験版とか期待したいところなのですが、さて。