2010年4月23日 13時12分 更新:4月23日 13時17分
前原誠司国土交通相は23日の閣議後会見で、高速道路の新料金制度をめぐり、民主党の小沢一郎幹事長が「無料化どころか値上げ」と指摘したことについて、「そもそも(料金の)割引財源を道路建設に回せと要望したのは民主党。通行料が上がるのがいけないというのは二律背反」と小沢幹事長を強く批判した。
前原国交相は会見で、民主党が昨年12月に政府に提出した予算の重点要望書を記者団に配布し、「料金割引の財源を高速道路整備に充てる」との内容だったことを説明。「党の要望があって、(割引財源を道路整備に転用できる)法案を提出した。割引は当然減るのに、それがいけないといわれても(困る)」と主張した。
また、新料金制度と法案については、馬淵澄夫副国交相が事前に民主党に説明し、党側も了解していたと明らかにし、「自由闊達(かったつ)な意見が出ることはいいが、閣議決定した法案を変えることはガバナンス(統治能力)が問われる」と強調した。【寺田剛】