豊後大野市の施設利用制限、農相も「行き過ぎ」

(2010年6月19日付)

 山田正彦農相は18日の会見で、大分県の豊後大野市が本県の口蹄疫発生自治体のスポーツ団体などの利用制限を決めた問題について、「ちょっと行き過ぎではないか」と疑問を呈した。また、本県産の農産物へ風評被害がないよう引き続き業者らを指導していることを報告した。

 山田氏は豊後大野市の対応に「ちょっと行き過ぎではないかと思っていたところ、市長が緊急コメントを出した。決して(利用を)制限するということではないみたいだ」と述べた上で、「このようなことがあちこちであるのではないかと危惧(きぐ)している」と、同様の事態の発生に懸念を示した。

 また山田氏は「宮崎産の青果物を扱わないとか、風評被害が起こらないよう十分気を付けてほしいと業者、関係団体に生産局などが指導している」と、被害防止に努めていることを報告した。

 豊後大野市は川南町など口蹄疫発生地域の4市6町のスポーツ団体などに対し、同市の体育館など100施設の利用を制限することを決めていた。