長期保存向きのメディアは? 大事なデータの上手な保存法web R256月18日(金) 17時 5分配信 / テクノロジー - テクノロジー総合ところで。こうした記録メディアの進化を見ていると「今、保存しているデータも、いつかは読み出せなくなるのでは?」と不安に思う人もいるだろう。確かに、現在FDドライブがあるパソコンを探すほうが難しいことや、メディア自体が劣化・故障することを考えれば、永久保存したいデータは、定期的に新タイプのメディアに記録し直す、という処置をとるのが賢明だろう。 ただし、その際に注意しておきたいのが、データを記録するメディアの選び方だ。まず、長期保存用にもっとも不向きなメディアがハードディスク(HD)。日常的に使うHDの場合、3〜5年程度で故障するともいわれている。続いて不向きなものが、USBメモリやSDカードといった、フラッシュメモリ型のメディア。意外と知られてないが、フラッシュメモリ型のメディアは、データの読み書き回数に限界があるのだ。となると、残るはCDやDVD、ブルーレイなどの光学系メディア。こちらは確かに、HDに比べれば長期保存に適している。汚れをよくとり、直射日光の当たらない、適温で適度な湿度を保った環境であれば、100年程度の保存が可能、といわれている。 最後に。写真やテキストデータの長期保存法として、もっとも実用的なテクを紹介しておこう。それは、プリントアウトして実体化しておくこと。プリンタや紙の質にもよるが、デジタルデータと違い多少劣化しても内容の判別ができるし、なによりハードの進化と無縁、という点が強力な強みとなる。電子書籍の時代到来とはいえ、保存に関してはまだまだ紙に一日の長があるのかもしれない。 (石井敏郎) (R25編集部) ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです ※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております 【関連記事・情報】 ・ 科学実験で新料理を創造! 「分子料理法」ってなんだ? (2010.03.29) ・ 話題の次世代通信「WiMAX」はどこが新しい? (2009.07.16) ・ テレビ、デジカメ、パソコンetc.3Dがボクらの家にもやってくる!? (2009.12.03) ・ 「SIMロック」が解除されると僕らのケータイにどんな影響が? (2010.05.20) ・ 実家のガラクタを高値で売却! 海外オークション成功の秘訣 (2010.02.18)
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