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【混迷 参院選十勝】(下)統一地方選の試金石

2010年06月18日 14時23分

道議選 既に駆け引き
指定席、結果次第で流動化

参院選で民主党と連携する新党大地は道議選帯広市区の「指定席」に割って入るのか(前列左から時計回りに鈴木宗男氏、山崎泉氏、三津丈夫氏、小野寺秀氏、佐藤糸江氏、清水誠一氏)

 「例え1票差でも道選挙区で2議席を独占し、自民・保守勢力を抑え込んでおきたい」

 民主党の帯広市議は参院選勝利に執念を燃やす。残り1年を切った来年4月の統一地方選の前哨戦ととらえ、「結果は知事選、道議選に影響する」と引き締める。

 前回(2007年)は帯広市区、十勝支庁区(現総合振興局、以下十勝区)とも戦後初の無風だった道議選。市区(定数3)は自民2(清水誠一、小野寺秀)に対し、民主1(三津丈夫)の勢力図が定着している。次期も3現職が軸とみられるが、昨年の衆院選、4月市長選を制した民主党内では「三津プラス1」の2人擁立論が強まっている。

複数擁立を明言
 帯広の民主を束ねる三津自身も「複数擁立が基本」と明言、衆院選、市長選で連携した新党大地代表・鈴木宗男に協力を仰ぐ可能性を示唆する。大地は参院選道選挙区で徳永エリ(民主)を推薦。比例代表も衆院選で大地から立候補した八代英太(同)を推す。ある大地系市議も「みんなの党が北海道に支部を立てて上陸した。道議選では民主に候補枠を譲ってもらうのが筋」と説く。

 水面下では前回道議選でも名前が挙がった市議の山崎泉のほか、市長選に絡み自民を離党した小森唯永、有城正憲の両市議らも浮上。別の関係者は「鈴木はたもとを分かった清水から一次産業票を奪うため、農村基盤の人物擁立に動くのでは」とみる。

 十勝区は道議会で現行定数4の1減が論議されており、自民(喜多龍一、大谷亨)、民主(池本柳次、佐々木恵美子)の勢力均衡が崩れる可能性がある。鈴木は6月上旬の会合で、元秘書ながら疎遠になった喜多の政治姿勢を名指しで批判、その場にいた関係者をざわめかせた。

 民主支持者にも「知事選、道議選を通した道政奪還には大地の後押しが必要」との思惑が広がる。半面、参院選道選挙区で藤川雅司(民主)を推す連合サイドは「十勝で藤川票が伸びすぎれば大地の反発を買い、少なければ『連合が鈍い』と批判される。統一選まで円満関係を保つのは容易ではない」と腐心する。

 参院選を道議選の試金石に位置付けるのは、衆院選、市長選で連敗した自民陣営も同じ。道選挙区候補は、たちあがれ日本に移籍した現職の中川義雄から長谷川岳に切り替え、1議席死守を目指す。

新党の動き探る
 道議選で自民の管内4現職は党道連に推薦申請した。ただ一部市議が参院選道選挙区に出馬する中川の長男賢一(みんなの党)と接触するなど、内部には複雑な動きも。「新党が乱立し、個人の生き残りを懸けて政治スタンスを探る動きが活発化する」とみる向きもあり、統一地方選で一枚岩になれるのか流動的要素もある。

 共産は参院選道選挙区で07年に続き畠山和也を擁立、十勝では前回得票(1万1733票)を大きく上回る3万2000票を目指す。同党十勝地区委員会は前回道議選で不戦だったが、次期について委員長の佐藤糸江は「参院選結果を踏まえて検討する」と語る。

 民主、自民の盟主不在の一方、支部結成や候補本人のつながりから「第三極」の影響が道内他地区よりもある十勝。参院選後をにらんだ駆け引きが熱を帯びている。
(敬称略、参院選取材班)

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