NHK山口県のニュース　山口放送局

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希少海鳥の生態調査結果を公表

山口県上関町の原子力発電所の建設予定地周辺で地元の自然保護団体が国の天然記念物の海鳥について生態調査をした結果、予定地周辺で繁殖している可能性が非常に高いことがわかったと発表しました。
団体は、中国電力に対して建設計画の中止などを申し入れることにしています。
生態調査を行なったのは、上関原発の建設に反対している地元の自然保護団体「長島の自然を守る会」です。
団体によりますと、調査は原発の建設予定地の周辺で今月までの半年間行われ、繁殖期前の１月２０日には、予定地から１キロあまりの沖合でつがいと見られる２羽のカンムリウミスズメを確認したということです。
また、卵を抱く時期にあたる３月から４月にかけては、１羽で行動するカンムリウミスズメが頻繁に見られ、これは、つがいの一方が卵を温めているためと考えられるということです。
さらに、その後の調査ではヒナも含むカンムリウミスズメの家族の群れも確認したということです。このため団体では、「カンムリウミスズメが予定地や周辺で繁殖している可能性が非常に高いと思われる」と結論付けています。
団体では、来月にも中国電力に対して、十分な調査や建設計画の中止を求める申し入れを行うことにしています。

06月18日　19時40分

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