4カ所に消毒マット 延岡市防疫態勢強化へ

(2010年5月20日付)

 口蹄疫被害が拡大していることを受け、延岡市は19日、市内の主要道路4カ所に消毒マットを設置したり、すべての公用車を消毒したりするなどの防疫対策を発表した。同市はこれまで対策本部を設置し、畜産関係車両の消毒や畜産農家への情報提供などに取り組んでいるが、県の非常事態宣言を受けて防疫態勢をさらに強化することにした。

 対策は(1)畜産関係車両を対象にした消毒ポイントを現在の土々呂町に加え、県道北方北郷線山口原トンネル北側出口付近に設置する(2)延岡市方面に向かう一般車両を対象にした消毒マットを延岡南道路料金所北側など主要道路4カ所に設置する(3)多頭飼育の畜産農家の畜舎、牧場周辺に消毒薬を散布する(4)公共施設に来客者用の消毒マットを設置する(5)すべての公用車(431台)を消毒する―など。19日から始めている。

 また、同市が主催、共催するイベントの延期・自粛を検討。市やJAなどからなる連絡協議会も設置するほか、畜産農家への消毒用消石灰の追加配布や、ハエなどを駆除するための殺虫剤の配布に取り組む。

 畜産農家への経済支援策として、家畜市場の開催延期に伴う飼料代やミルク代の助成、出荷遅延による養豚の価格低下相当分の一部助成なども実施する予定。6月議会で一般会計補正予算で対応することにしている。