地域内での終息期待 赤松農相会見要旨

(2010年5月20日付)

―ワクチン投与を決めた最大の決め手は。

 18日の牛豚等疾病小委員会では「ワクチンに効果がないのでは」との声もあったが、最大公約数としての意見が、処分を前提にしたワクチン投与だった。それを私が政治判断で決めた。

―これで終息に向かうか。

 ぜひそう願いたい。首相は「精いっぱいやろう」という意向であり、300億〜400億円は必要だろうが、その意向を受けて実行する。該当地域の人たちはこれだけやってくれるなら安心だ、政府が言うように(10〜20キロ圏内は)早期出荷して緩衝地帯を設け、地域内で収めよう、ということになると期待している。

―発生から1カ月。判断に遅れがあったのでは。

 何が遅れたか指摘してほしい。発生が1、2頭の段階ではワクチン投与が認められるはずもない。発生レベルに応じシミュレーションしており、それに応じて対応するのは当たり前。県などは別にして、少なくとも国はやるべきことはきちんとやってきた。

―東国原知事は「最後は私の判断」と言ってきた。

 国の金でやることであり、山田正彦副大臣が「きちんとやります」と方針を伝え、知事や市町村長にも納得していただいており、文句が出るようなことはないと思う。

【写真】宮崎県の口蹄疫問題で記者会見する赤松農相=19日午後、農水省