東京電力は17日、運転中だった福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の2号機(沸騰水型炉、出力約78万キロワット)で、発電機にトラブルが生じて発電できなくなったため、原子炉が自動で緊急停止した、と発表した。原子炉に異常はなく、外部への放射性物質漏れもないという。
同社によると、同日午後2時52分ごろ、発電機の警報が出て自動停止装置が作動。午後3時1分ごろ、制御棒によって臨界が止まった。この際、原子炉内に給水するポンプが外部電源にうまく切り替わらず止まった。そのため、一時的に原子炉の水位が低下。代わりのポンプを手動で動かしたため、原子炉はすぐ通常水位に戻ったが、同社がポンプ停止の原因や発電機の異常について詳しい原因を調べている。(小堀龍之)