県内ニュース

「子ども救命士」村山に誕生 市消防本部が小学生に指導

2010年06月18日 22:35
6年生28人がハンカチなどを使った直接圧迫止血法などを学んだ=村山市・戸沢小
6年生28人がハンカチなどを使った直接圧迫止血法などを学んだ=村山市・戸沢小
 村山市消防本部が小学生に心肺蘇生(そせい)法などを指導する「子ども救命士」事業が18日、同市の戸沢小(大坪伸二校長)でスタートした。継続的な事業として小学生に救命講習をするのは県内では初めてで、全国的にも珍しい取り組み。

 3〜6年時に段階的に計約1時間半の「子ども救命士養成カリキュラム」を受講してもらい、すべて終えた児童に「子ども救命士」認定証を贈る。

 この日は6年生28人がカリキュラムの課程をすべて受講した。同消防本部の救命士や救急隊員から、ハンカチなどを傷口に当てて強く押さえる直接圧迫止血法のほか、ビニール製の人形を使って心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)の使用法などを学んだ。

 今年2月、県消防職員意見発表会で最優秀賞を受賞した同本部の大場和也消防士(24)の「子供救命士」育成プロジェクトのアイデアを取り入れ、企画した。第1号の“子ども救命士”の認定証を受け取った荒木幸汰君(11)は「初めてで緊張したけど、勉強になった」と話していた。

 小学校からの要請があれば、順次講習を行う。
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大
ふるさとだより
山形新聞「お届け電子版」
Twitterはじめました
ニュース特集
山形新聞から
やましんケータイサイトのアクセス方法はこちらから 朝刊連載小説「三人の二代目」 てれナビのご紹介