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【米国―販売・生産】
初期品質で米国メーカーが初勝利、1ポイント差で
(2010年6月18日) |
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米調査大手のJDパワー&アソシエーツが17日発表した2010年の米国初期品質調査(IQS)で、米国メーカーが24年前に調査を開始して以来、初めて外国メーカーに勝利したことが明らかになった。IQSでは、新車購入から90日を経た8万2000人のユーザーを対象に228の項目を調査しており、100台当たりの不具合指摘件数を指標化している。
米国メーカーの不具合指摘件数は108ポイントとなり、外国メーカーの109を1ポイント下回った。業界平均は109ポイントだった。
■サブコンパクトで現代が首位
車種別では米国メーカーが最優秀とされた部門がボルボを含めて4、日本が4、欧州が1、韓国が1となった。特に、サブコンパクト部門で現代の「アクセント」がトヨタ「ヤリス(日本名:ヴィッツ」)」やホンダ「フィット」といった強力なライバルを抑えたことが注目される。
■ブランド別はポルシェ
ブランド別ではポルシェが83ポイントで首位。2位のアキュラ(86ポイント)は昨年の14位から急上昇となった。3位と4位もメルセデス・ベンツ(87)、レクサス(88)と上位は高級車ブランドが占めた。5位には量販ブランドとしては最高順位となったフォード(93)が入った。日本の量販ブランドではホンダの6位が最高だった。昨年6位だったトヨタは21位と大きく落ち込んだ。
同調査の責任者を務めるデイビッド・サージェント氏は「今年はトヨタにとって非常に厳しい年になった。だが、トヨタが失われた信頼を取り戻すために全力を挙げてくることは間違いないだろう」と話している。米国メーカーの躍進については、特にフォードを高く評価した上で「品質が悪いというイメージを改善していく上で、今年がターニングポイントになるかもしれない」と述べた。
■工場別ではダイムラーの南ア工場
工場別の初期品質調査では、ダイムラーの南アフリカ・イーストロンドン工場が28ポイントで最優秀に認定された。南北アメリカではトヨタのカナダ・オンタリオ州ケンブリッジサウス工場(30ポイント)、フォードのメキシコ・エルモシヨ(Hermosillo)工場(33)、GMのミシガン州ランシング工場(37)が上位を占めた。
アジア太平洋では上位3工場はすべてトヨタの日本国内工場だった。九州第2(32)、田原第3(33)、九州第1(37)工場で、いずれもレクサス車を生産している。
欧州アフリカは世界最優秀だったダイムラーの南ア工場に次いで、ポルシェの独シュツットガルト工場(32)、ダイムラーの独シンデルフィンゲン工場(33)が優秀とされた。
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