【ニューヨーク=武類雅典】米調査会社J・D・パワー・アンド・アソシエイツが17日発表した新車の初期品質調査(2010年版)で、日本メーカーを含む海外勢全体の不具合の件数が米国勢全体をわずかな差で上回った。米フォード・モーターなどが品質を改善したことに伴うもので、過去24年間の調査で初めて品質面で海外勢と米国勢が逆転したことになる。ブランド別のランキングでは、大量リコール(回収・無償修理)問題に直面したトヨタ自動車は量販ブランドの「トヨタ」が前年の6位から21位に落ちた。
調査は新車購入者(リース契約者含む)に対し、購入後90日間の車両の不具合を聞いた。J・D・パワーによると、米国勢全体で指摘された件数は100台当たり108件で、前年より4件減少。日欧メーカーなどの海外勢全体は3件増えて109件と、米国勢全体を上回った。
ブランド別ランキングの上位には「ポルシェ」など高級車ブランドが並んだが、フォードの量販ブランド「フォード」が調査開始以来初めて5位以内に食い込んだ。日本勢ではホンダの高級車「アキュラ」が2位、トヨタの高級車「レクサス」が4位だった。
小型乗用車やミニバンなど20分野の車種別ランキングでは、トヨタがレクサス車などを含めると6分野で首位を獲得した。
今回の調査時期は今年2月から5月。トヨタの大量リコール問題が話題を呼んでいた時期に重なっている。J・D・パワーでは「トヨタの品質に対する消費者の不安が反映した」と分析。ビッグスリー(米自動車大手3社)は長年、品質で海外メーカーに劣るという印象をぬぐえないでいるが、「今年は米国勢にとって転機となるかもしれない」と指摘した。
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