宮崎県の口蹄疫問題で、北沢防衛相は17日、県庁で東国原英夫知事と会談し、家畜の埋却を支援するため、九州全域から自衛隊員約1100人を派遣する準備を整えたことを伝えた。
感染家畜の処分については、九州全域が12日に梅雨入りしたため、雨による遅れが懸念されている。北沢防衛相は現在の340人態勢に加え、県内の基地から230人、さらに終息しない場合には九州全域の900人の増派が可能と説明した。
同県では14日以降、殺処分担当の獣医師も約100人から約170人に増員。こうした態勢強化を受け、郡司彰・農林水産副大臣は17日、感染家畜(疑い含む)の殺処分、埋却を20日までに完了させるという目標をほぼ達成できるとの見通しを示した。