不倫 ～彼を想う日々～

　
2008年12月

11月の末に変な別れ方をしてから
会ってはいなかったけど
彼とはズルズル続いていた。


このままぢゃ同じ事の繰り返しで
お互いのためにもよくない‥

と思って、あたしは彼に
【別れよう】
って内容の長文メールを送った。


彼からの返事は

【みぃがそうしたいなら
　そうしよう。。
　でも俺の気持ちは
　変わらないから。。
　ずっとずっと想ってるよ】

だった。



"とうとう別れちゃったんだ‥"

今まで何度となく
別れ話しをしてきたけど

実際に彼が《別れ》を
受け入れる事はなく、
苛々しながらも、

どこかで安心している自分がいた事も確かだった。


自分から別れを言い出したくせに
彼が別れを受け入れた事が
すごく悲しくて

色んな事を思い出しては
泣いてばかりいた。


その反面、涙が止まると

"もう苛々しないで済むんだ"
"もう苦しい想いをしなくていいんだ"

と楽な気持ちになれたりもしてた。


そんな気持ちからか
彼から来るメールに対しても
今までとは違い、素直になれたし

返事が遅くても苛々しないようになった。



もう、あたしの《彼氏》ぢゃないから‥


《彼氏》ぢゃない人に対して
苛々する理由も
嫌味を言う理由も
ワガママを言える権利も
何もないから‥





でも、４年８ヶ月(別れた当時)も
ずっと一緒にいたから

すぐにお互いが切れるわけがなかった。


別れた次の日に、彼が

【みぃご飯一緒に行こう】

ってメールをしてきて
断る理由もなかったから

【いいよー】

と、のこのこ会いに出掛けた。


彼と会い、
ご飯を食べに行ってから
いつもの待ち合わせ場所まで戻り
話をしてたら彼がキスをしてきた


私『なんでちゅうするの？
　あたし達昨日別れたぢゃん‥』

ｶﾚ『別れてないよ』





あぁ？


私『別れてないの？』

ｶﾚ『うん。別れてない。』





あたしの中では、昨日の時点で
"彼が《別れ》を受け入れたんだ"

と思っていた。


が、彼は違っていた‥


どうやら、あたし達はまだ
別れてないみたい‥


あたしが流した涙は
なんだったんだ‥



"別れてないなら‥"
と、愛し合い
その後、話をしていくつかの
約束事をした。


‥ま、秒殺で破られるのは
見え見えなんだけどね‥(笑"


‥ま、さすがは彼、
秒殺で破られましたけどね‥(笑"

　
(本当にレス？の続き)


夜11時すぎ‥
　
　
私『まだ11時なんだね』
　
ｶﾚ『そろそろ帰るか‥』
　
　
いつも２時頃まで一緒にいるのに‥
　
　
何故だか帰りたそうに
そそくさと洋服を着る彼‥
　
　
私『まだ帰りたくない』
　
ｶﾚ『腹減っちゃったし‥』
　
　
‥なら 一緒にご飯食べに行けばいいぢゃん‥
　
　
あたしも無言で洋服を着て
ちょっと ムッとしながら
運転席に‥
　
彼も後部座席から助手席に‥
　
　
帰る時はちゅぅをするのが
お決まりだ。
　
　
ｶﾚ『ちゅぅして』
　
　
まだ一緒にいたかったあたしは
ﾌﾟｲっと反対側に顔を向けた。
　
　
いつもなら 無理にでも
ほっぺにだけでも ちゅぅをして車から降りるのに

この日は 素っ気なく 何も言わず
あたしの車を降りて自分の車に
乗り込んで行った。


彼が自分の車に乗ると
いつもなら すぐに発進するのに
この日は なかなか 帰らない。
　
　
どうやら携帯をいぢってるらしい‥
　
　
あたしも自分の携帯を手にして
彼と会っている間に来てた
友達からのメールに返事を
送ってた。
　
　
10分以上経って
彼が自分の車から出てきて
あたしの車の窓をｺﾝｺﾝとした。
　
　
窓を開けると
『一緒に飯食いに行くかぁ』
って言ってくれた。
　
　
まだ一緒にいたかった あたしは
"待ってましたぁ!!!" とばかりに
『ここに車置いてくー』
と 彼の車に乗り込んだ。


彼の車に乗って すぐに
　
私『誰にメールしてたの？
　奥さん？』
　
ｶﾚ『違うよ。仕事関係だよ。』
　
　
‥そんなはずないぢゃん‥
バレバレだよ‥
　
　
ここで あたしも止めておけば
良かったのに
後には引けなかった。
　
　
私『ぢゃ携帯見せて』
　
　
満面の笑みを浮かべ彼に言った。

彼の携帯なんか見た事も
見せてと言った事もない‥


ｶﾚ『そんな笑顔で言っても駄目』
　
私『奥さんぢゃないんでしょ？
　だったら見せて』
　
ｶﾚ『……』
　
私『携帯見せて。見ぃせぇてぇ』
　
ｶﾚ『………』
　
私『なんで見せられないの？
　見せてよー』
　
ｶﾚ『‥ぢゃ帰る？』
　
私『携帯見せてくれたら帰る』
　
　
いつも あたしのわがままに
怒りもしない彼が めずらしく
怒ってる‥
　
　
５分くらい進んだところで
彼は車をＵターンした。
　
　
あたしはもぅ黙る事しか
できなかった。
　
　
彼も無言。
　
　
あたしの車がある場所に着いて
涙を見られないように
彼の方も見ず、何も言わないまま
彼の車を降りた。


あたしが自分の車に乗り込むと
彼の車が先に出る。
　
　
あたしも車を発進させようとしたけど涙で運転どころぢゃない‥
　
　
しばらく、一人でその場にいた。
　
　
戻って来てくれるはずのない
彼を‥

心のどこかで待っていた。
　
　
一人になって
しばらく涙を流してた。
　
　
ついさっきまで一緒にいて
　
『みぃの信用を勝ち取ってやる』
　
って言ってくれてた彼‥
　
　
また言ってるだけぢゃん‥
また嘘ついてるぢゃん‥
　
　
そんなの、優しい嘘ぢゃないよ‥

　
2008年11月24日

　
夜７時すぎ、突然 彼から
【今日逢える？】
と メールがきた。
　
　
月曜日は比較的 仕事が遅い事が多くて 会えない日が多い。


あたしも会えるとは思ってもなかったから 何にも用意をしていない。


連絡がきて とりあえず
【どーせまた遅いんでしょ？】
と、"会う気はない" ような
返事を返しながらも、急いで
シャワーを浴びた。
　
　
【もぅ出れるよ】
と 彼から返事がきて
髪の毛を乾かしながら
【あと30分したら出る】
と返した。
　
　
仕事が早く終わる日に
会えるのは やっぱり嬉しい。
　
　
約束通り 30分後 家を出て
いつもの場所に向かった。


８時半すぎに彼と落ち合って
あたしは開口一番に
　
『木曜日、催促メールまで
したのに なんでメールくれなかったの？』
　
と なじった。
　
彼は色々な言い訳をしていたけど
どれも納得のいく言い訳では
なかった。
　
　
彼が言う事が本当なら
【今から〇〇だから、しばらく
　メールできないよ】
ってメール一つするくらいの
時間はあるはず。
　
　
いつも こんな事で あたしの
機嫌が悪くなるんだから‥
　
　
その度に 彼は
『わかった。
　これからはそうする。』
って言う‥
　
その約束を守られた事は
数える程度‥
　
　
いつもいつも その繰り返し‥
　
　
今回も 同じように その言葉を
口にした。


　
『今日、あたしは別れるつもりで
　貴方に会いに来た』
　
そう告げると 彼は何も言わずに
あたしを強く抱きしめ
無理矢理キスをして
あたしを抱いた。
　
　
抵抗してても あたしの体は
彼を求める‥
　
　
彼に抱かれながら
やっぱり彼とは離れられない‥
　
嘘ばっかりつかれても
あたしは彼が好きなんだな‥
　
って 思いながら
快楽に身を委ねていた。


　
愛し合ったあとも
彼と色んな事を話した。
　
　
やっぱり一番気になってるのは
"二人目の妊娠"‥
　
　
私『どっちから二人目作ろうって
　言い出したの？』
　
ｶﾚ『そんなのなかったよ‥』
　
私『嘘ばっか‥奥さんがほしい
　って言ったの？』
　
ｶﾚ『‥俺のヤキモチかな‥
　みぃには三人いるのに
　俺は一人だけだったから‥』
　
　
？
　
　
私『ぢゃ、できるまで何回も
　頑張ってたの？
　一回しかやってないって
　言ってたのにね』
　
　
奥さんが妊娠した時の事も
全部嘘だったんだ‥
　
　
セックスした記憶がない
って事も
　
ほしくて作ったわけぢゃない
って事も
　
　
なにもかも全て嘘だったんだ‥
　
　
あれほど《セックスレス》を
強調してたのに‥
　
『嫁の事は愛せない。抱けない』

って言ってたのに‥



あたしは ここぞとばかりに
突っ込んで聞いた。
　
　
私『本当は今だって奥さんと
　やってるんでしょ？』
　
ｶﾚ『それはない。
　本当にやってない。』
　
私『奥さんから誘って来ないの？
　ブラジル人て性欲が強いって
　聞いた事あるけど‥』
　
ｶﾚ『たまにあるけど‥
　やらないよ‥』
　
私『どうやって誘ってくるの？』
　
ｶﾚ『俺が横になって寝てると
　隣にきて見つめてる‥』
　
私『‥で？なんて言われるの？』
　
ｶﾚ『何も言わない‥』
　
私『無言で見つめてるだけ？』
　
ｶﾚ『ん。無視して寝ちゃうけど』
　
私『‥絶対やってるな‥』
　
ｶﾚ『やってないよ‥』
　
私『最初っから嘘つかなきゃ
　良かったのにね‥』
　
ｶﾚ『これからの俺を見て!!
　みぃの信用取り戻すから!!』

　
この会話で 二人目ができてから
一回も奥さんとはやってない
って事も嘘なんだろうなって
感じとりました。


会話もずっとこんな感じで
二人でいても
楽しい会話なんかできないようにもなってた。