不倫 ～彼を想う日々～

　
なんだかんだ
幸せに過ごせた２月。


2008年3月は
あたしの都合で
会えない日々が続いた。


6日、13日と会い両日共
ちょっと遠くにドライブに行ってくれた。


13日以降、会えないまま
３月ももう少しで終わる頃‥


あたしの息子の試合のため
少し遠い場所に3日間続けて
行く事になっていた。


その場所に行くのには
彼の自宅付近を通る。


3日目の最終日‥


試合を終え、帰宅途中
まさかまさかの彼とスライド‥


彼は、あたしには気付かず
助手席には奥さんを乗せ
楽しそうに笑いながら
自宅とは逆方向に向かって
運転していた。


悪い事をしてるわけぢゃないのに
ﾄﾞｷﾄﾞｷしすぎて
気持ち悪くなってしまった‥


とりあえず、あたしは家に帰り
気持ちを少し落ち着かせてから
彼にメールをしてみた。


私【今、誰とどこにいるの？
　何してる？】

ｶﾚ【仕事終わって今帰ってきた】


彼とスライドしてから
１時間は経ってた。


私【１時間くらい前、
　誰とどこにいた？】

ｶﾚ【仕事場で仕事してたよ】

私【仕事終わってから
　どこに行ったの？】

ｶﾚ【真っ直ぐ家に帰ったよ】

私【どこにも寄らないで真っ直ぐ
　帰ったの？】

ｶﾚ【朝から仕事だったから
　疲れて真っ直ぐ帰ったよ】


‥どうしてここまで頑なに
嘘つくんだろ‥


《嘘はつかない》
って約束したのに‥


私【１時間くらい前、貴方と車で
　すれ違ったんだよ‥
　奥さんと楽しそうに笑いながら
　運転してたね‥】

ｶﾚ【ごめん。。
　ｸﾘｰﾆﾝｸﾞ屋に行っただけだよ】


本当にそれだけなら
初めから嘘つかなくてもいいのに‥
嘘つくから信じられなくなっちゃうんぢゃん‥


"奥さんと出掛けてた"
事にも もちろんﾑｶついてたけど

"嘘をついた"
って事の方がムカついた。


会えなかった３月も終わり
やっと４月になって
会えるようになると思ってたのに‥


しばらくあたしの機嫌は
直らなかった。

　
2008年2月は

決勝戦や奥さんの背番号で
嫌な想いをしていながらも
かなり会っていた。


きっと、
彼がくれた誕生日ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄが
でかかったんだと思う。


彼のﾁｰﾑも、奥さんのﾁｰﾑも
優勝と言う事で

2月23日には 夫婦揃って祝勝会に
出席していた。


"奥さんと一緒" って言うのが
気に入らなかったけど

めずらしく、
彼が本当の事を言ってくれたので
その部分は嬉しく感じた。



祝勝会から数日後は、
彼の誕生日。


あたしからは、
彼が家に持って帰っても
奥さんに怪しまれないように

あるスポーツブランドの
スウェットの上下をﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄした


彼は喜んでくれた。

　
幸せな誕生日を迎えた２日後‥

毎年恒例の大会の準決勝。


あたしの息子も
この大会には毎年出ていて
たまたまこの年は
勝ち上がっていた。


息子達のチームが準決勝の日‥

会場は2面ある体育館。


息子達と同じ時間帯の隣のｺｰﾄは

彼の奥さんがいるチームの試合だった‥


パンフレットを見ていて
わかってはいたけど
複雑な気分‥


その日、
彼は自分の試合とも重なり
奥さんのチームのコーチを
してなかったのが、
せめてもの救いだった。


息子達の試合に集中して
応援しようとしても
どうしても隣も気になってしまう


何気なく、隣のｺｰﾄを見た時、
奥さんが目に入ってしまった‥


"信じられない!!!"


奥さんは彼と同じ番号の背番号を
背負っていた‥


ｼｮｯｸと言うか、ﾑｶﾂｸと言うか、
なんなのか‥


その背番号を見た瞬間から
すごいﾄﾞｷﾄﾞｷして胸騒ぎみたいな‥


悲しいのかな‥ 悔しいのかな‥
なんなんだろう‥


よくわからない気持ちだった。


あろう事か、試合結果も
息子達は負け、奥さん達は勝った‥


最悪な１日になったのは
言うまでもない‥


2008年1月から始まった大会も
決勝戦を残すのみ。


息子達のﾁｰﾑの敗退と
彼の奥さんの背番号を知り、

あたしの気持ちはﾓﾔﾓﾔ‥


彼のﾁｰﾑは難なく決勝戦に
勝ち進む事ができていた。


奥さんの背番号を知るまでは

彼に悪態をつきながらも
彼に嫌味を言いながらも
決勝戦に行くつもりでいた。


決勝戦前日も、
彼とメールをしていて

彼は、足を捻って痛めてしまったらしく
【決勝戦には出れないけど
　〇〇に応援してもらいたい】
と言っていた。


足を痛めたのは
本当だったのかも知れない‥


でも、あたしは素直に受け止められず
【試合に出ようが出まいが
　あたしは行かないから
　安心して奥さんと行ってきて】
と嫌みまじりなメールしかできなかった。


決勝戦当日、
朝８時に彼からメールが来て
すぐに返事を返したけど
彼からの返事はなし。


勝ったのか負けたのかすら
わからず悶々とその日を過ごし、

彼からメールが来たのは
翌日の朝８時‥


丸１日あたしは放置された。


彼は、
【携帯の充電がなかった】
って言い訳してたけど‥

携帯の充電がなかっただけで
丸１日何も連絡ができないのか‥


信じられるわけないだろ‥
馬鹿馬鹿しい‥





決勝戦の結果は
彼のﾁｰﾑも奥さんのﾁｰﾑも
優勝したそうです。


ムカツク