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素早い初動態勢を構築 県が口蹄疫対処訓練 静岡
家畜の伝染病、口蹄(こうてい)疫が宮崎県で拡大していることを受け、県は17日、初めて対処訓練を県庁で行った。口蹄疫の封じ込めには、発生初期段階での適切な防疫措置が最も効果的とされているため、素早い初動態勢の構築に重点を置いた。
訓練には、県職員や畜産関係者約80人が参加。県中部の畜産農家から「牛に口蹄疫が疑われる症状が発生した」と連絡があったとの想定で始まった。
連絡を受けた県畜産課は確定診断を待たずに、牛の処分方法の検討を始めるとともに、関係機関に現状を連絡。県庁内に設置した防疫対策本部では、移動や搬出制限区域、通行制限区域、家畜の処分方針などを次々と決定し、感染確定後は直ちに“封じ込め”態勢に移行する準備に入った。
「陽性」の確定診断後、消毒ポイントを決め、風評被害を防ぐための県民への呼びかけを作成するなど実践的な訓練を行った。
川勝平太知事は「口蹄疫はいつどこで起きてもおかしくない。対策は、初期段階でいかに封じ込めるかにかかっている。県と畜産関係者は密接に連携し、県内での発生を防ぐよう最大限の努力をしてほしい」と講評した。