不倫 ～彼を想う日々～

　
2007年６月中旬
　
彼の試合に一緒に行く事になった
　
　
少し遠い会場なので
すごく楽しみにしてた。
　
　
彼は新しいチームに移り
同じ職場の後輩も同じチームと
言う事で その人も一緒に行く事になった。
　
　
あたしの存在を
自分の周りの人達にバレないよう
浸隠しにしていた彼が

職場の後輩も
一緒に行くって言い出したから
あたしはビックリ!!!
　
　
私『大丈夫なのー？』
　
ｶﾚ『問題ないでしょ!!』
　
私『ぢゃ、関係ばらしちゃうか』
　
　
‥バラす事はありませんでした‥
　
　
朝７時に待ち合わせ
あたしを乗せたあと
後輩,Ｔｸﾝとも合流。
　
　
Ｔｸﾝは あたしも一緒に行く事を
知らされてなかったのか
車のドアを開けた瞬間
後部座席から『おはよー』と
声を掛けたあたしを見て
一瞬動きを止めた。
　
　
すぐに笑顔になり挨拶をしてから三人で出発!!


３時間程の道程で群馬県の会場に到着。
　
　
山の中の体育館で周りには
ほんとに何もなく、
試合が始まるまで あたしは
彼の車の中にいたり周辺を
お散歩したりしてた。
　
　
試合も終わり、
今度はクリニックのために
群馬県から茨城県方面に向かって
出発!!
　
　
あたしは渋滞の高速で睡魔に
襲われ１時間くらい熟睡してしまった。
　
　
夜８時前に茨城の体育館に着いた


これから彼とＴｸﾝは３時間の
クリニックだ。

　
クリニックが始まるまでは
少し時間があった。
　
　
あたしは彼に
　
『コンビニに行きたい』
　
と言ったら、彼がＴｸﾝに
　
『もし誰か来たら連絡して』
　
と言い、Ｔｸﾝをその場に降ろし
二人で車でコンビニに向かった。
　
　
私『Ｔｸﾝ可哀相(笑"
　なにも置き去りにしなくても
　よかったんぢゃないのぉ？』
　
ｶﾚ『だって〇〇と二人になりた
　かったんだもん』
　
　
………… あたしもだよ …………
　
　
時間がないのに愛し合っちゃい
ました。
　
　
何事もなかったように元の場所に
戻り８時～11時までクリニック。


その３時間は長かった‥
　
　
あたしは一人で体育館を覗いたり
近くを散歩してみたりして
時間を潰していた。
　
　
クリニックが終わり
また長時間のドライブ
　
　
三人でいろんな話しをして
楽しかった。
　
　
あたしの楽しい時間を遮るように
途中でまた奥さんから電話が
かかってきた。
　
　
普段から、彼は
　
『嫁とは仲良くない』
『あまり口を利いてない』
『嫁なんか関係ない』

って言ってるくせに
奥さんからの電話に優しい口調で対応する彼‥
　
　
聞いてて すごく辛かった‥
あたしといるのに電話に出た
彼にもムカついた。
　
　
Ｔｸﾝがいる手前、文句を言う事も
ｸﾞﾁｸﾞﾁ嫌味を言う事もできず
その場は我慢‥


夜中の２時頃 やっと地元に到着
　
　
もちろん先にＴｸﾝを降ろし
あたしの車が置いてある場所まで
行って愛し合った。
　
　
彼はタフだなぁ‥(笑"
　
　
前日も３～４時間しか寝てないと思う。
　
それで朝から長時間運転して
ハードな試合もやって
また運転、そして
３時間のクリニック
また長時間の運転
　
終いにはあたしとエッチ‥
　
　
本当にタフだと思う。
　
　
お疲れ様でした。(笑"
　
　
この日は 19時間という長時間
一緒にいれてすごく幸せだった。

　
2007年４月中旬
　
末っ子のスクールのため
彼の仕事場に行った。
　
　
あたしは めずらしく車から出て
外で末っ子の頑張ってる姿を
見ていた。
　
　
スクールが終わり
他のお母さんと少し話し、
車に戻ろうとしたら
　
彼が家族ぐるみで付き合ってる
Ｍｻﾝと話していた。

　
あたしに気付いていない彼が
そのＭｻﾝに向かって
　
『R太朗が‥』
　
と デカイ声で言った。
　
　
‥そこで あたしの存在に気付き
一瞬 "ヤバイ" って顔をし、
そのあとの言葉が続かなかった。


彼はごまかすかのように
　
『お疲れ様でしたー』
　
って言ってきたけど
あたしは もちろんシカト。
　
　
"R太朗が‥　何？"
　
"また家族ぐるみで どこかに
お出かけするの？"
　
"奥さんとはどこにも
出掛けてないって言ってるくせに
何なの？"
　
　
毎週 スクールが終わった後は
なかなかメールしてこないくせに
この日は すぐに メールがきた。
　
【〇〇、お疲れ様】
　
"は？ とぼける気？"
ムカついたあたしは
　
【R太朗がどした？】
　
"しっかり聞こえてたよ"
と言わんばかりの返事をした。


【昨日、靴を落としちゃって
　これから取りに行くんだよ】
　
　
"は？"
　
　
Ｍｻﾝと どんな話しをしてたかは
わからないけど
　
全く 訳のわからない言い訳を
してきた。
　
　
あたしは こんな些細な事で
ブチ切れた。
　
　
私【どーせ また 家族ぐるみで
　Ｍｻﾝ一家とどっか行くんだろ
　
　ごまかすな
　
　もぅアドレス変えるから】
　
　
ｶﾚ【違うよ　本当に靴を
　落としちゃったんだよ。。
　どこにも出掛けないから
　アドレス変えないで】
　
　
無視して 本当にアドレスを
変えた。


それからは ｼｮｰﾄメール‥
　
連絡をとらない日もあった。
　
　
【新しいアドレス教えて】
　
と言う彼に
　
【Ｍｻﾝにあたしと付き合ってる事
　言ったら教える】
　
　
このＭｻﾝ、あたしとも話したり
する人です。
　
　
あたしは 仲のいい友達には
彼の存在を隠していなかった。
　
　
その反面 彼は あたしの存在を
ひた隠しにする‥


不倫相手の存在を隠す事は
当然の事なのに
その当然の事にすらも
気付けなかった。


あたしには 奥さんの事、
　
『愛してない』
『別れたい』
『一緒にいたくない』
　
って言ってるくせに‥
　
　
言ってる事とやってる事が
本当に全然違う。
　
それで『信じてよ』なんて
言われても‥
　
信じられるわけがない‥


あたしは彼が
Ｍｻﾝに言ってくれる事で
　
遊びなのか本気なのか
確かめようと 思ったんだ。
　
　
彼にも その事は伝えた。
　
　
【いつも言ってるだけだから
　貴方の事信じられない。
　Ｍｻﾝに言ってくれたら
　信じる。
　それまではアドレス教えないし
　会わない】

‥って‥


意地っ張りなあたしは
また 頑張りました。
　
　
本当は会いたくて仕方ないのに
素直になれない可愛くない
あたし。
　
　
彼も彼で
　
【今日言うから。。】
【明日言うから待ってて。。】
【来週言うからもぅ少し待って】
　
毎回毎回言う事がコロコロ変わる。

　
ショートメールのやり取りから
一ヶ月以上が経った頃、彼が
　
【Ｍさんに言ったから
　アドレス教えて】
　
と言ってきた。
　
　
確かめる術はあたしにはない‥
　

一ヶ月以上も会ってなくて
あたしも彼に会いたくて我慢が
できなくなっていた。
　
　
"彼を信じるしかない‥"
　
　
何度裏切られても
何度嘘をつかれても
彼と一緒にいるためには
彼を信じるしかない。
　
　
あたしの意地も所詮この程度‥
　
　
呆気なくアドレスを教えた。
　
　
新しいアドレスはポルトガル語で
《ずっと一緒だよ》
って意味合いの言葉と
彼のｲﾆｼｬﾙを組み合わせたもの
だった。
　
　
Ｍさんには 本当に言ったのかな‥？
それは未だにわからない‥
　
　
Ｍさんと会っても
以前と何も変わらないし
何か言われるわけでもなかった。
　
　
あやふやな仲直りをして
アドレスを教えたこの日、
夜中の３時すぎから１時間程
一ヶ月以上振りに彼と会った。

　
2007年３月
　
　
あたしのへそが曲がったり
捻くれてメールをしなかったり
　
些細な事はあったけど
大きな喧嘩(？)は なかった。　
　
　
誕生日の件から約一ヶ月後‥
　
　
久しぶりに彼と会った。
　
　
久しぶりに会っても 相変わらず
どこに行くわけでもなく
車の中で話してエッチをしただけ‥
　
　
"物足りない‥"
"楽しくない‥"
　
　
マンネリしていて 不満。
　
　
どっか行ったり昼間デートしたりしたい。
　
　
なんだか 不満ばかりが募って
この日会ったあと
また 一ヶ月近く会わない日々が続いた。



あたしが一方的に怒って
連絡をとらなかったり
会わない日々が続いたりしてた
けど‥
　
　
付き合ってからなんだかんだ
３年が経っていた。
　
　
喧嘩(あたしが拗ねてただけ？)
をする度に
　
"やっぱりあの時別れておけば"
　
って気持ちが強くなる‥
　
　
奥さんに対する
あたしの嫉妬も異常だし
　
あたしの精神状態も
おかしいんだろうと思う。
　
　
　
何度、別れを決意しても
結局は別れられなくて
ズルズルと関係を続けている。
　
　

あたし、どうしたいんだろう‥